伊藤園の青汁が唐揚げと合う?味と栄養面から試してみた

  by 古川 智規  Tags :  

「お~いお茶」などでおなじみの伊藤園は、野菜飲料や青汁飲料も販売しており「毎日1杯の青汁」は現在、リニューアル商品を発売している。青汁というと健康にはいいけど「まずい」というイメージがあるが、本品はごくごく飲める無糖のドリンクを目指し、糖質・カロリーゼロを実現した「お茶の会社」伊藤園ならではの、こだわりが詰まった商品だ。

そのまま飲んでみると、青汁独特の青臭さや苦みといった要素はなく、どちらかというと薄めの抹茶ドリンクで水やお茶代わりにちょうど良い。甘ささえ感じるが前述の通り砂糖は不使用なので、素材の甘さでしかないことは特筆すべきだろう。

そしてこの「ごくごく飲める 毎日1杯の青汁」は、唐揚げとの相性が抜群に良いことがAI搭載・味覚センサー「レオ」の分析で明らかになったということだ。「唐揚げ」との相性度は驚異の96.5%を記録したのだが、一般に言われる至高の食べ合わせである「ビール×枝豆」よりも高い数字をはじき出したということなので実際に食べて飲んでみることにした。
唐揚げはドミノピザの「ジューシーからあげ」を採用した。こちらも先日リニューアルして外はサクサクで中がジューシーなサイドメニューにしておくにはもったいない唐揚げだ。
さて、実際に食べ合わせてみると確かに唐揚げの油やジューシーな肉汁等を味わった後に、本品がさっぱりと流してくれさわやかな感覚を覚える。サッパリさはミネラルウォーターを飲んだ時の水系統の働きであろうし、さわやかさは薄めの抹茶系でほのかに甘い味が口中をリセットしてるのだろう。特に他のものは食べずに、からあげと青汁だけで勝負したが味覚としての食べ合わせは確かに良い。

一方で健康に良いイメージのある青汁だが、世の中には多くの製品があるので入っている原材料により栄養や働きが異なるのは明らかだ。記者は専門家ではないので、栄養士の藤村直加さんに本品の成分を開示して話を聞いた。まず栄養学以外の概要としては「抹茶が入ってるので青汁としては飲みやすいはずで、唐揚げと一緒に特に青汁として意識せずにお茶代わりに飲んで違和感はないと思います」とのことだった。
続いて栄養学の観点からは「全体として腸内環境を整える働きは考えられます。ビタミンとミネラルに食物繊維は、一般的な食事では不足しがちな栄養素です。特に食物繊維は体内では生成されないので、食事から摂取する必要があります。そして残念なことに1日の摂取目標量に足りない人の方が多いのが実態です。本品は医薬品やサプリメントではないので、飲んだからといってそれらを補給する目的にはなりませんが、食事と一緒に飲むことで食事のみでは不足しがちな栄養を継続的に摂取することにはつながります」と語ってくれた。

もちろん偏った栄養で体調が不良であれば医師の診察を受けるべきだが、夏の暑さで体が参ってしまう可能性が高い季節であるからこそ、普段飲んでいる飲料水の代わりに継続的に置き換え、美味しく自分を整えるのが良いだろう。これは感覚的に運動やサウナ等で得られる効果と同様で、むしろ相乗効果と考えてもよさそうだ。なお、記者が手にしたのは350ml入りのペットで、別途駅の自販機で購入したのはもっと小さなサイズだった。しかし夏の暑い時期でごくごく飲むには絶対的に足りないと感じた。よって冷凍兼用のペットボトルの販売もあるようだが、できれば大きなサイズを探して常備しておき、マイボトルに氷を詰めて持ち歩くのが最適解だと感じた。暑い夏に「唐揚げと青汁」の組み合わせを試してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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