「田んぼしかなかったここ茨城県常総市の圏央道 常総インターチェンジに、まさかこんな農業・エンタメ・商業ハイブリッド施設が誕生するとは。しかもこんなに人が集まってにぎわうとは」
地元の人も、関係者もそう話すのが、圏央道 常総インターチェンジ直近に5月27日にオープンした、アグリサイエンスバレー常総「TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ」。
TSUTAYA BOOKSTORE が茨城県内初進出!
まずアグリサイエンスバレー構想は、圏央道常総インターチェンジ周辺地域を中心とし、食と農と健康をテーマに農業6次産業化による新たな拠点をつくり、地域創生に貢献することを目的としたプロジェクト。
このアグリサイエンスバレー構想のなかで誕生した「TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ」は、親子3世代で楽しめる・学べる・遊べる3次産業(販売・サービス)の場として、常総市をはじめ、地域社会の形成・発展に貢献する中心的存在に。
スターバックス コーヒー(Starbucks Coffee)のコーヒーを片手に、購入前の本をゆっくりと選べる「BOOK & CAFE」が、いよいよ茨城県にも誕生したってことで、初日から大勢の客でにぎわい、「Second House 自宅でできない楽しみを」というコンセプトを体感。
また、 「日本一子どもが楽しめる書店」をめざし、ピラミッド状の本棚を設置。「ワクワクしながら本を読むだけでなく、子どもたちが楽しく遊べる非日常な空間」があるのも特長。
さらに、谷尻誠・吉田愛率いる建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE が設計管理・全体監修を手がけたことでも注目を集めている。
ボーネルンド監修の子ども遊び場「kusu-guru kids park」も併設
ここ「TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ」には、ボーネルンド監修の子ども遊び場「kusu-guru kids park」も併設。
子どもが遊べる「kusu-guru kids park」は、「遊具のある遊び場が無い」という地域の人たちの声を受けて設置。
この遊び場は、本物の遊び道具だけを世界中から選び抜き、子どものすこやかな成長と家族の豊かな暮らしを「あそび」で応援する「ボーネルンド」とともに展開する。
また店内だけでなく、外にも遊具を備えた遊び場があるのも楽しい。
地産地消 絶品スイーツ店やベーカリーも
さらに手作りパンとケーキの「夢工房 粉とクリーム」や、地産地消ジェラートの「SENDA BANDA」(TODA農房常総)もオープン。
このアグリサイエンスバレー常総は、地元で採れる野菜や果物などを使い、農業6次産業化も学べる場としても注目。
親子3世代が、食べながら、遊びながら、地元で盛んな農業を学べるということで、「すでに100を超える自治体や企業が視察するほど注目しされている」という。
戸田建設や常総市がまちびらきセレモニーを開催
5月26日には、アグリサイエンスバレー常総まちびらきセレモニーが開かれ、常総市 神達たけし市長、戸田建設 植草弘 執行役員副社長戦略事業本部長、SBプレイヤーズグループたねまき 藤井宏明 代表取締役社長、たねまき常総 前田亮斗 代表取締役社長、同 滝田美和PR担当、施設を運営する東和観光開発 小林岳志 代表取締役、今井剛志館長らが駆けつけ、まちびらきセレモニーに参加。
このアグリサイエンスバレー常総で、官民が連携し、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図る PPP 事業協力者(パブリック・プライベート・パートナーシップ)となったのが、戸田建設。
戸田建設 植草弘 執行役員副社長戦略事業本部長は、「農業6次産業化を軸とした新たな地域創生拠点として、官民が連携したまちづくりのモデルとして注目を受け、すでに100を超える自治体や企業が視察に訪れた」という。
新しい地域創生の拠点に、2000人の雇用や税収効果も
戸田建設 植草弘 副社長はセレモニーで「同事業によって約2000人の雇用や、税収効果も見込まれ、地元と連携した波及効果が期待されている。戸田建設はこの事業を軸として、今後も地域創生に貢献していく」と意気込む。
前出のジェラートショップ「SENDA BANDA」は、戸田建設グループ TODA 農房常総が運営。自社栽培のいちごや地域の旬の素材を使ったジェラートを提供していく。
アグリサイエンスバレー常総で大規模施設園芸に取り組む たねまき常総と、同社が先進技術を活用して栽培したミニトマトを使った商品開発も計画中ということで、「地域企業と連携・協力することで農業6次産業化を加速させる」と意気込む。
「市民のシビックプライドを取り戻し、復興のシンボルに」
常総市 神達たけし市長は、このアグリサイエンスバレー常総について、「子どもたちが農業の将来に夢を抱けるようにすることを目指し、構想を実現する常総市として初の官民連携による取り組みを行っています」と説明。
「官民連携で市の職員としてもさまざまな可能性や自分の役割を認識することができました。これからも地方創生のモデルになるような取り組みをしていきたい」(神達市長)
―――常総市は2015年9月、鬼怒川の堤防が決壊し濁流に飲み込まれた地。
かつて壊滅した地が、こうして人であふれ、にぎわう生活拠点・観光スポットに生まれ変わったことで、常総市 神達市長も「市民のシビックプライドを取り戻し、復興のシンボルに」と、アグリサイエンスバレー常総に期待を込めた。
戸田建設「農業6次産業化による地域活性化を目指す」
戸田建設は、このアグリサイエンスバレー常総に込めた想いや、今後の展開について、こう伝えている。
「アグリサイエンスバレー構想は、茨城県常総市において多数の地権者が所有する農地を集約し大区画化すると同時に、生産・加工・流通・販売までの一貫した事業施設を整備し、農業6次産業化による地域活性化を目指すまちづくりです。
常総市の人口は約6万人、この地域は東京に近く、人口流出と将来的な農業人口減少が問題となっていました。
戸田建設は、事業の構想段階から地域に入り、民間企業と自治体の官民連携(PPP)で課題を解決することを目指して、2014年に取り組みをスタートしました。
アグリサイエンスバレー常総は「農業の6次産業化」をテーマに、最先端の技術を取り入れた農業施設、物流拠点や道の駅、「BOOK & CAFE」スタイルの『TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ』を開業し、この度まちびらきを迎えることになりました。
また、2024年には『TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ』の隣地に温浴施設の開業を計画しています。
この事業によって約2,000人の雇用や税収効果も見込まれ、地元と連携した波及効果が期待されています。
戸田建設はこの事業を軸として、今後も地域創生に貢献してまいります」(戸田建設)