【発売前レビュー】髙島屋のバレンタインデーで10種食べてシーン別おススメを列挙!秘密の告白アイテムも大紹介

  by 古川 智規  Tags :  

またもこの季節がやってきた。そう、バレンタインである。もう長いことチョコレートをもらっていないので、最近の事情はよく分からないが、若い女性に聞いてみると高級チョコを自分用に購入する方が多いそうだ。であれば年中買えばいいのにと思ってしまうのが下衆な男の浅はかさなのか、こういう「祭典」でテンション爆上げで購入するのが良いのだそうだ。女子の心はいつの時代も移ろうものである。

さて、この年に一度の「ショコラの祭典」として親しまれている髙島屋のバレンタイン催事 「アムール・デュ・ショコラ」は今年も開催されるが、開催前に報道関係者向けに公開された発表会を取材したのでレポートする。
味は個人の好みなのであくまでも記者の主観であることをお断りしておくが、男性がもらっておそらく間違いないだろうチョコや、結局はパートナーで食べる流れを狙う場合の選択等、いろいろと考えてみたので参考にしていただきたい。また今時「本命」や「義理」の区分があるかどうかは知らないが、いわゆる「告る」際のアイテムも同時に紹介するので活用していただきたい。

高島屋のこの催事では世界のショコラが集結する祭典として日本初上陸のブランドや、世界にその名を馳せる巨匠たちの傑作が結集する。ワールドクラスで愛されるショコラのご紹介はもちろん、ますます注目が高まっているフードロスや環境・社会問題などにショコラでアプローチする「おいしくてサステナブルなショコラ」も特集する。この時期しか入手できない海外ブランドや、髙島屋バイヤーが注目するショコラティエの珠玉を一堂に紹介するようだ。

定番の高級ブランドから、日本初上陸のものまで選択のフックは多い。何を基準に選ぶのかがカギになりそうだ。例えば、味・ブランド・パッケージ・デザイン・環境等々だ。

男性に贈るなら?

記者が試食した10種類のチョコのうち、味で男性に贈るなら?という基準でダントツに推したいのがこれだ。欧州でも米国でもないレバノンの首都ベイルートから日本初上陸の「ラ・ロシェ」だ。
ナッツがふんだんに入っていて、チョコレートの甘さはあるものの質量比でナッツの割合が多いと思われるので、濃い甘さではないのが男性にはありがたい。

中東に位置するレバノンだが、第一次大戦後のフランス委任統治によりヨーロッパの影響を強く受けフランス語もよく通用する地でもある。フランス譲りの高品質なお菓子作りは美食家に定評がある。

女性が食べるならパッケージ?ブランド?

女性が自分のために購入するのであれば、パッケージやブランドで選択するのだろうか。

多くの特徴的なパッケージがそろうので、目移りしそうだがこれだけ多くの品ぞろえであれば、これはもう好みで選択するしかなさそうだ。好きなパティシエで選ぶ方も多いだろう。

ブルガリってあのブランド品の?と思ったが、そのブルガリだ。チョコレートを販売しているとは知らなかったが、これならばチョコは食べてもパッケージは永久保存版になるのだろうか。それほど気品あふれるお品だ。

一緒に食べるなら?

女性が男性に贈っても結局は一緒に食べるという前提で購入する場合は、男性にも気を使う必要がある。記者が試食した10種類の中でおススメしたいのが日本のブランドだ。「モンサンクレール」ショコラ・オ・テ・レクタングル(写真右)は、樽熟成紅茶×ガナッシュ・キャラメル・サブレ、強焙煎ほうじ茶×ガナッシュ・バタークリーム・サブレの2種を、それぞれショコラでコーティング。
「お茶」がテーマになっているチョコというよりもケーキに近いお菓子だ。女性が大好きなほうじ茶と、男性にも喜ばれる紅茶の2種類があるので、食べ比べで全く違うお茶の味わいを楽しむことができる。

取扱店は異なる

多くの種類があるチョコレートたちだが、高島屋全店ですべての商品を取り扱うわけではない。店舗により取り扱い商品が異なるので、お目当てのものがある場合はあらかじめ調べてから足を運んだ方が良いかもしれない。

ちなみに日本橋店では1月25日から2月14日まで本館8階の特設会場で午後7時30分まで開催される(最終日は午後6時閉場)

告るアイテム「kamihime」

さて、昔のようにバレンタインに告白をする女性がどれくらいいるのかはわからないが、そんな甘酸っぱい恋心を表現するためのヒミツアイテムを紹介しよう。
印刷会社のアインズが販売している食べられるメモ帳「kamihime」がそれだ。販売チャネルは主に通販だが、これがアイデア次第の使い道があるので楽しい。今回は告白文なので、予断を挟む余地をなくすために何も書かない。文章のプロが例文を書いてしまっては意味がない。しかしお困りの女子のためにヒントを添えておくと、例え話的なセンテンスは各国の神話や聖書等の教典、思想家や啓蒙家の言葉にいいものが多いので、あなたの心にぴったりのものを探していただきたい。

さて、本品にはメモ帳とペンがセットになっている。このメモ帳は食べることができる。そして専用のペンのインクも同様だ。このメモ帳に専用ペンで書いた「ペーパー」は食べても構わない食品なのだ。黒ヤギさんじゃないんだから…と言われそうだが、子供の教育に歌を歌いながら本当に手紙を食べてしまうと困るというシチュエーションを実演するのも面白い使い方だ。ちなみに歌の2番では白ヤギさんも食べてしまい無限ループになっているので、無駄に食べられる紙を消費しないように注意したい。

余談はさておき、例えばだが専用ペンで本品メモ帳に告白メッセージや伝えたい想いを書いてチョコと一緒に渡す。末文には「OKだったら食べて」という趣旨の一文を添えておく。これで準備完了だ。

食べたかどうかわからないと回答がわからないので、本品に書いたメッセージはチョコのパッケージとは別に紙を裸の状態で手渡しして様子を見なければならない。その時間がドキドキなわけだが、もらった男性も一言も発しなくていいので恥ずかしくないし、OKであれば食べればよい。「食べていいの?この紙?」なんて聞かれようものなら食べる気満々なので半ばOKをもらったようなものだ。残念ながらNGだった場合は自分で食べて「なかったこと」にすることができるので、捨てる必要がないとてもエコな環境にやさしい告白アイテムとして使える。

チョコも告白も1年に一度だけ女性が男性に愛を打ち明ける、あるいは日ごろの感謝をチョコに託す祭典だ。この機会に存分に楽しんで甘い言葉を考えていただきたい。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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