アイカツスターズ!、舞台役者・遠藤瑠香インタビュー「ファンの人たちと一緒に素敵な世界を見ていきたいです!」

子役として舞台出演デビューし、活躍中の遠藤瑠香。役者以外にも、CM、ラジオ、映画、声優、アイドル活動など、舞台の現場以外でも精力的に活動を行ってきた。2014年には、データカードダス/テレビアニメ『アイカツ!』シリーズの歌唱ユニット『STAR☆ANIS』『AIKATSU☆STARS!』に参加し、登場キャラクターの歌唱パートを担当する。2018年2月には『アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館!』に歌唱メンバーとして日本武道館のステージに立ち、2日間のワンマンライブを成功させた。そして、2018年11月にフリーランスとして新たな一歩を踏み出した遠藤瑠香がこれまでの経緯を振り返りつつ、今後の活動について告白した。

舞台役者としてのキッカケは姉の舞台観劇

ーー演劇やアイドルなど、多彩な活動を行ってきた遠藤さんですが、芸能界に入るキッカケは何だったのでしょうか?

遠藤瑠香(以下、遠藤):私が役者としてデビューするキッカケになったのは、家族に連れられて姉の舞台を何度か見に行っただけでしたが、タップの先生に「一緒に出てみない?」と誘われたのが始まりです。

ーー何歳の時ですか?

遠藤:5,6歳でした。それからジュニアミュージカル『アニー』のオーディションを受けることになりました。

ーーいきなり有名作品の舞台に挑戦ですか!?

遠藤:何回もオーディションに挑戦したんですけれど、その度に落ちていたんです。でも、小学6年生のときにやっと合格することが出来ました!

ーー大きな壁を乗り越えた瞬間ですね!

遠藤:合格した配役は主演のアニーではありませんでしたが、合計で8回もオーディションに臨んでいたので合格したときは号泣しました。

ーー遠藤さんにとって『アニー』の出演が役者としてのルーツになったと言っても過言ではないですね。

遠藤:そうですね! 実際に『アニー』のミュージカルを終えてから役者として活動することを志しました。

ーーミュージカルが切り口になったということは、今後は歌って踊れるミュージカル役者を極めていくのでしょうか?

遠藤:そんなことないですよ! 当時はいろいろ悩んでいましたが、今は1つのジャンルにこだわらないで様々な舞台やミュージカルにチャレンジしたいと思っています!

ーー向上心の高さが伺えます。

遠藤:まだまだやりたいことは山ほどありますよ!(笑)。

キャストやファンとの間で育まれる繋がり

ーーこれまで子役時代から各劇団の舞台に出演してきましたが、自分の中で勉強や成長した部分はありますか?

遠藤:私は今でも勉強している最中だと思っているので、成長したと言える部分はありません。ただ私のことを知っている方からは、成長しているらしいです(笑)

ーー特別意識をしていないということでしょうか?

遠藤:はい、そうです。座組のメンバーが支えてくれていつも助けられています。

ーーキャストメンバーとの繋がりを感じます。プロデューサーや舞台関係者の方々との接点も多いのでしょうか?

遠藤:実は、あんまり多くないんです。

ーー意外な回答が出ました。

遠藤:普段から単独行動が多くて、先日も一人旅に行ってきたぐらい1人で外出します。

ーー1人が好きということでしょうか?

遠藤:そういうわけではないです。あんまり人と話すことが少ないだけで……。ですので、少しでも改善しようと旅先で人間関係の意味を持つパワーストーンを集めてブレスレットを作りました。

ーー今日、手に着けているピンク色のブレスレットの石、全てですか!?

遠藤:そうなんです! 人付き合いとかコミュニケーションに関するパワーストーンで作りました(笑)。

ーー舞台とプライベートの姿でギャップがありそうです。ちなみにピンク色を選んだ理由は?

遠藤:ピンクが好きだからです! 先日、生誕祭を開いたんですけれど、ファンの方からもイメージカラーはピンクだと言ってもらえたからです。

ーー昔から変わっていない部分はありますか?

遠藤:……緊張するところでしょうか。イベントでのフリートークなどで何を話したらいいのか分からなくなって空白の時間が生まれます。

ーー返事の言葉を考えると固まってしまうということでしょうか?

遠藤:そうなんです。何から話そうか分からなくなってしまって、結果的に少し本筋とは違う答えになることもあります。その度に周りの人たちからツッコミが入ります(笑)。

ーー周囲の人たちは修正する意味でのツッコミに聞こえます。

遠藤:確かに! 私が話して入るツッコミは『答える内容が間違っているよ!』という意味が込められている気がします。考えてみると『STAR☆ANIS』や『AIKATSU☆STARS!』のメンバーにはいつもツッコミを入れてもらっていたので、助け舟を出してもらっていました。

アイドル活動を通して考える仲間との関係

ーーこれまでデータカードダス/テレビアニメ『アイカツ!』『アイカツスターズ!』の歌唱ユニット『STAR☆ANIS』『AIKATSU☆STARS!』のメンバーとして活動してきましたが、メンバーの皆さんとはいかがでしたか?

遠藤:『AIKATSU☆STARS!』では初期メンバーとして参加して、その後に他のメンバーが順番に加入しました。最初は先輩や後輩の関係もありましたが、最後には分け隔てない間柄になりました。

ーー初期メンバーという意味では、遠藤さんがユニットのまとめ役をしていたと耳にしました。

遠藤:私が『STAR☆ANIS』に加入した時点で、スタッフさんに「もう1つグループを結成するから、瑠香ちゃんがメンバーをリードしてね」と言われていたんです。

ーー加入してすぐ衝撃の真実が明かされたと(笑)。

遠藤:流石にあまりにも急に言われたので「ムリです!」って答えました。

ーー二つ返事で「はい!」と言うには勇気が必要ですね。

遠藤:でも、同期で加入したもなちゃん(巴山萌菜)に「私が瑠香ちゃんを支えるから大丈夫!」と励ましてもらったんです。それで、頑張ってみようって思いました。

ーー素敵なエピソードが聞けました。もなさんは2016年の『アイカツ!ミュージック フェスタ』で卒業したとお聞きしました。

遠藤:本音を言うと、もなちゃんの卒業は辛かったです。グループをまとめていく上で、最初に相談したのがもなちゃんで、プライベートでも連絡を取っていました。移動するときも私の隣に座ってくれるほど気にかけてくれていたので、もなちゃんが卒業すると聞いたときはどうしようか悩みました。

ーー遠藤さんにとっての心の支えであったわけですね。

遠藤:前々からもなちゃんの気持ちは察していたので、グループを卒業すると発表したときは涙が頬を伝いました。ただ「これからは1人でチームを作っていくんだ!」と決心することが出来ました。

ーーその後、新メンバーのせなさん(堀越せな)とりえさん(藤城りえ)が参加して、新体制になったと。

遠藤:グループをまとめることだけじゃなくて、指導もしないといけない。気持ちを新たに、自分がメンバーを支える存在になることを目指しました。

ーー同期といえば、みきさん(未来みき)も初期メンバーだとお聞きしました。

遠藤:みきとはプライベートでも仲が良いんです! もなちゃんの卒業後は、みきが私のことを支えてくれたメンバーでもあるんです。

ーー初期メンバーの絆の強さが感じられます。

遠藤:バランスの取れた3人だったんですよ。私はメンバーに対して褒めることはなく、むしろ怒ってばっかりでした。

ーーあんまり想像出来ない光景です。

遠藤:練習中は厳しいことを言っていたと思っています。私がメンバーに指摘して、もなちゃんがメンバーのフォロー、全員と対等に接するのがみきというバランスが保たれていました。

ーーまるで運動部のような雰囲気ですね。

遠藤:そうですね。ユニットに加入したメンバーの中には芸能活動をしていない子も多くて、細かい部分も含めて指導していたので、厳しいことを言った場面が多々ありました。

ーー子役としての経験と知識を持つ遠藤さんだからこそ、後輩たちに伝えられるモノがあったわけですね。先輩ユニットでもある『STAR☆ANIS』の皆さんとはいかがでしたか?

遠藤:最近はよく甘えさせてもらっています(笑)。でも、基本は甘えちゃダメだと自分に言い聞かせています。

ーー自分にも厳しいですね。

遠藤:甘えることって簡単じゃないですか。1度でも甘えてしまうと逃げ道を作ってしまうと思うんです。だから、何事も全身全霊でぶつかっていこうと決めています。

フリーになることの覚悟と目標

ーー10月31日にフリーとして活動をスタートしましたが、自立することは視野に入れていたのでしょうか?

遠藤:具体的に決めていたわけではありませんが、いつまでも所属事務所に甘えてはいけないと考えていました。ちょうど『アイカツ!』シリーズの歌唱担当も卒業するタイミングだったので、1つの区切りとして11月から自分の進む道を選びました。

ーーもなさんの卒業のように誰かを送り出す立場から自ら旅立つという視点で、これまでと違う実感はありましたか?

遠藤:実感はあまりありませんでした。これといった大きな変化があった自覚もなくて。

ーーこれから新しい発見と出会いが待っているかもしれません。

遠藤:そうなると嬉しいです! フリーになってからたくさん出演依頼のお話もいただけて感謝しかありません。

ーーこれまで築いてきた人望のおかげですね。そんな遠藤さんにとって”表現”とは何でしょうか?

遠藤:明確な答えを見つけていませんが、役者の視点で言えば、作品や演じるキャラクターをどう作っていくか、演出と相談し、自分でも考えることだと思っています。

ーー奥が深い話になりそうです。

遠藤:お芝居だけでなく、歌手でいえば歌の中にあるストーリーを描き出して、聞いている人たちの鼓膜を揺らす。聞いてくれる人たちの耳元へ届ける方法はアーティストの方によって違いますが、自分ならではの伝え方を磨いていきます。

ーーそんな遠藤さんがファンの方に届けたいモノとは何でしょうか?

遠藤:役者であれ、歌手であれ、各作品や役柄で伝えたい想いを大切に届けることです。

ーー志の高い遠藤さんですが、目標としている人はいますか?

遠藤:女優の戸田恵子さんです! 声優をしたり、舞台や映画、歌手、ドラマにも出たり、オールマイティな方だと思っています。だから私もどんなジャンルでも活躍出来るマルチな役者になりたいです!

ーー夢は大女優といったところでしょうか。

遠藤:1つだけでなく、たくさんのことにチャレンジしていきます!

ーー最後に遠藤さんの1番とは何でしょうか?

遠藤:芸能活動はファンの方がいないと成り立たない世界なので、いつも支えてくれる皆さんへの”感謝”を忘れないことです。

ーー謙虚さを持ち、自分の信じる我が道を突き進む姿に魅了されます。

遠藤:我が道を進みつつも、応援してくれる人たちがいるから続けられることを忘れずに、ファンの人たちと一緒に素敵な世界を見ていきたいです!

撮影:野島亮佑

ニュース記者。オンラインライター。文筆コーディネーター。舞台・ミュージカルのゲネプロ公演の特集や各アーティストのインタビューをしています。

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