長妻怜央、弟想いの優しい兄役は「7ORDER」の安井謙太郎がモデル!? 「安井は僕が演じた匠のように目線を合わせて接してくれるんです」

  by ときたたかし  Tags :  

内気な小学6年生の男の子が、好きな女の子のために仲間を集めて自主映画を撮り始めるという青春ジュブナイル映画、『ラストサマーウォーズ』が現在全国順次公開中です。そして、自主映画作りをスタートさせようと奮闘する主人公の兄・匠役として、7ORDERの長妻怜央さんが出演。弟を見守る優しい兄役を好演してます。お話をうかがいました。

■公式サイト:https://lastsummerwars.com/ [リンク]

●映画を撮ろうとする子どもたちの奮闘する姿が素敵な映画でした。

頑張っている人、放っておけないですよね。僕も好きなものに対して、真っ直ぐな自分でいたいなと思いました。そうすると自ずと、応援してくださる方も増えていくような気がして、改めて映画を通して感じました。素敵な作品だなと思いました。意地悪な人も出てこないですし。

●優しいお兄さん役でしたが、どのような準備をされましたか?

僕には兄がいないので、どういう存在かわからなかったのですが、かといって稽古のしようもないので、自分の思い描くお兄ちゃん像、優しいお兄ちゃんをイメージしました。映画を観る方でもしも兄がいる方なら、もうちょっと当たりが強くてもいいと感じることもあるのかなとは思いましたが、6歳以上離れている設定だったので優しい感じにしました。

●ちなみに普段見せないような表情が多めだと思うので、ファンの方にとってはうれしいのではないのでしょうか。

確かにそれはあると思います(笑)。僕は年下に回ることが多かったので、僕の中にもお兄ちゃん感はあまりないんですよね。7つ離れている最年長の安井(謙太郎)は僕が演じた匠のように目線を合わせて話してくれるし、同い年のような感じで接してくれるんです。それがとても素敵なので、もしかしたら今思うと、その経験も出ていたのかも知れません。

●それは安井さん喜びますね(笑)

そうですね、ちょっとこれは書けないですね(笑)。確かに今思うと、安井君みたいなお兄ちゃんだなと。僕は、優しいお兄ちゃん像が好きなんですよね。それで匠のようになったところはあると思います。

●今回のようにソロで活動する際、メンバーに話をしたりはしますか?

話しますね。俳優さんたちはひとりでやられている方々が多いと思いますが、僕たちは一緒に仕事もするし、プライベートでも一緒にいることが多いんです。なので帰る場所のような――その表現が合っているのかわからないけれど、そういうところがあると、よりたくさんの意見を吸収できるような気がするんです。いい経験だし、いい環境だなと思いますね。

●ちなみに、映画の少年たちのように今一番大事にしたい“好き”は?

ファンの方々は大事にしたいです。僕たちの仕事って、ある種おふざけな部分もあるんです。プロフェッショナルにしなければいけない部分はもちろんあるのですが、僕たちがただふざけているだけの、たとえば動画などを観てくださる方たちもいることは、ただただ、感謝でしかないなと本当に思うんです。

でもそれだけでなく、より高いパフォーマンスをして僕たちを知らない方たちが観ても納得、感動するようなことが出来れば、今応援してくださっている方たちへの恩返しにもなるのかなと。応援してくださる方たちが、僕たちを誇れるようにすることが恩返しなのかなと思っています。

●この先にある夢は何ですか?

音楽活動を長い目で考えた時に40歳くらい? ある程度自分のレベルがわかったところで、その中でできる自分の表現を見つけたいです。楽しくできればいいなあと思うんです。今は自分の想いを一生懸命届けることしかできないのですが、手札が増えて自由な音楽活動ができればいいなと。

●私生活ではいかがですか?

大きめの家に住みたいです。生活する上で空間が広がっているほうがいい。部屋が広いほうがいいですね。あとは天井が高いほうがいい。四角い箱みたいなところに住みたいです(笑)。

●今日はありがとうございました!最後にメッセージをお願いします。

誰しもやりたくてもできないことがあり、諦めてしまう人もいそうな中で、1回やってみることは大事だなとこの映画を観て思いました。挑戦してみることの大事さを、体現しています。でも、何かしらのきっかけがないと、一歩踏み出せないとも思うんです。なのでやりたいことがある人、何かを我慢している人は、ぜひこの映画を観て踏み出してほしいです。

■ストーリー

小学6年生の男の子・陽太は内気な映画オタク。持っているタブレットで日々アクション映画やホラー映画を観るのが日課。クラスに友達はいなかったが、自分の世界でそれなりに楽しく生きていた。

だが1学期の終業式の日。クラスメイトの明日香が、夏休み終わりに外国に引っ越してしまうことを知る。密かに明日香に想いを寄せていた陽太に、ホームルームでの担任教師の言葉が響く。

「最後の夏休み。やり残したことがないかしっかり思い返して、後悔のないものにしましょう」

陽太は思わず明日香を呼び止めると、僕の自主映画に出てほしいと言ってしまうのだった。

勢いで言ったはいいものの、自主映画の制作方法なんて分からない。
自宅で優しい兄:匠や父:宏に泣きつくが、解決策は見当たらない。
だが、そんな思い悩む陽太の味方になってくれたのは、担任教師・土方だった。

土方のアドバイスを胸に、陽太は勇気を出してクラスメイトたちを映画作りに誘う。
脚本家にネットで匿名小説を書いている栗原夏音(12)
撮影にメカオタクの早川俊(12)
録音・用心棒に応援団の万年旗持ちの盛山基雄(12)
助監督にコミュニケーション能力が抜群の茶屋の娘、刈部志穂(12)

そしていよいよクランクイン。

しかし、現場での仲間割れ、撮影中の事故など様々なトラブルが勃発。
さらに、心配症な陽太の母親・晴子にも映画撮影のことを気づかれて・・・!?

果たして陽太たちは、映画を完成させることができるのか!?

(C) 「ラストサマーウオーズ」製作委員会

公開中

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo