楽天グループ創業者で、サッカーJ1ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長が、14試合1勝9敗4分で最下位に低迷しているチーム事情について、2022年5月21日に無料通話アプリ『Viber』で「この結果に大きな責任を感じています。申し訳ない」「個人会社のときも含めて、19年間一生懸命やってきたつもりですけど、いつでも身を引き辞めますよ」「現状は誰かけじめをつけないとね」と進退をほのめかす投稿をして、サポーターの間に動揺が広がっていました。
しかし、2022年2月23日にYouTubeに投稿された動画では、三木谷氏がヴィッセルのクラブハウスを訪問。選手・スタッフを前で、今後もクラブに関わる意思を示しています。
【まとめ】ヴィッセル訪問_20220523 (YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=sP8Op1iwkbE [リンク]
練習前のミーティングでスピーチをした三木谷氏は、「どんな風なことを考えてやったらいいのかなと思いながら19年間やってきました」と切り出し、「楽天グループはゼロから作ってきた会社」といい楽天の歴史の映像を流しました。
その上で「ウクライナは人がたくさん死んでいて、スポーツもできないし、ロシアの選手にしてもいろいろな大会に出られない。コロナ感染などもあって、世界が大変な中、自分も世界を少しでも良くしようと事業でもがんばっていて、中途半端に僕がこのクラブに関わっていることが正直マイナスなのかな、と思っていた」と心境を吐露しつつ、「一期一会。一つのことを、一つの機会を、一つの出会いを、そういうものを大切にできない人は大きなことも成し遂げられないと思います」と続けて、「ファンの方々からいろいろな言葉をいただいて、もう一回一生懸命やろうと思いました」と述べています。
「皆さんにとっても、今やっているサッカーが何のためにやっているのか、もう一度考えるいいチャンスなのかなと思います」といい、スポンサーやファンのサポートを強調しつつ、「次の一戦にすべてをかけるという思いでやって欲しい」と話した三木谷氏は、「このままやり続けるのはかっこ悪いけれど、かっこ悪くてもいいと思い戻ってくることにしました」といい、「一層の覚悟をもって挑んでもらいたい」と訴えました。
その後、三木谷氏を交えて全員で円陣。練習にも顔を出し、チームの主力でもある山口蛍選手とグータッチする場面もありました。2022年5月25日にはホームのノエビアスタジアム神戸でジュビロ磐田を迎え撃つヴィッセル。その戦う姿勢が問われることになりそうです。
※画像はYouTubeより