全国各地の町で活躍している、「民生委員・児童委員」のことはご存じですか?
(※以下、「民生委員」)
「民生委員」は、地域の高齢者や障がい者、ひとり親世帯など、
さまざまな生活上の困りごとを抱える方々の相談に応じ、必要な支援につなぐボランティア(無報酬)。
厚生労働大臣から委嘱される特別職の地方公務員とされています。
現在(2021年3月時点)、約23万人が全国で活動しているそうです。
実は、連載JPでも以前、民生委員の方々が歌う「ラップ」の動画を紹介したことがあります。
そんな「民生委員」の全国組織「全国民生委員児童委員連合会」では、
今年(2022年)12月に全国一斉に行われる委員の改選(任期3年)を前に、
一般の方から見た民生委員の印象や認知度の調査を実施しました。
調査対象、全国47都道府県の10~70代の1万人(男女5,000人ずつ)。
インターネットを通じて2022年3月に実施したところ、以下のような調査結果が出たそうです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<主な調査結果> ※プレスリリースより
◇ 6割超が民生委員の名称や存在を認知する一方で、
「役割や活動内容まで知っている」は5.4%にとどまる。
一方、居住地域の委員の顔・名前の認知度は約4人に1人と高い結果
◇ 4割近くが「民生委員に相談したい」、コロナ禍による地域での孤立や生活困窮の影響か
具体的な相談内容は「生活の困りごと」が約4割、「地域の困りごと」が約3割
◇ コロナで見守り活動が制限されるも、「高齢者・子育て家庭への訪問活動」への期待大
◇ 将来、委員に「なってみたいか」は、「ややあてはまる」を含め、10-20代が最も高く
約25%!30代・40代も約20%に
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
将来、委員に「なってみたいか」は、ややあてはまるを含め、10-20代が最も高く約25%!
私が注目したのは、「将来的には『民生委員』になってみたいか」という質問に対し、
「大変あてはまる」または「ややあてはまる」と回答したのは、男女ともに10~20代が全体平均よりも高く、
かつ全世代で最も高い約25%(4人に1人)!!というデータ。(※以下、表)
2019年に実施した同じイメージ調査と比較しても、なんと男女ともに4.7ポイントも増加しているそうです。
また30代、40代も男女ともに約2割と、高い数字を前回(2019年)から継続中。
「全国民生委員児童委員連合会」によると、
「若い層のSDG s(持続可能な開発目標)への関心や、社会貢献志向の高まりも背景にあるのではないかと推察できます。
委員の具体的な活動内容を20-40代に周知していくことが、なり手確保につながる可能性があると考えられます」ということです。
たしかにテレビ、WEBニュースなど色々なところで、「若者×SDGs」の言葉はよく見ます。
地元のために頑張りたい!地域の高齢者や障がい者、ひとり親世帯などを支えたい!
そう思う若者が増えることって、素晴らしいですよね!
ちなみに、民生委員の皆さん。
コロナで「対面での見守り」が難しくなっている状況下でも、
電話やメール、SNSの活用や、パソコンやタブレットでのビデオ通話を使った安否確認やオンラインイベントの実施、
対話アプリのチャット機能を利用した地域情報の発信、委員が直筆で手紙を書き、
住民宅の様子を伺いながら郵便受けに届けるなどの活動を実践しているそうです。
イメージ調査でも分かるように、委員の方々の「高齢者・子育て家庭への訪問活動」への期待はまだまだ大きいようです。
「民生委員」の活動に興味を持った方。
まずは地元の委員の方に、是非お話を聞いてみるのはいかがでしょうか。