
ニューヨークのヘルズキッチンと言えば、かつて小室圭&眞子夫妻の住んだ高級アパートのある場所と言うイメージが強いかもしれないが、ヘルズキッチンの本拠地と言えば、巨大バスターミナルのあるポートオーソリティー近く界隈で、この辺りは今でも治安の悪さを感じる。
さて、その辺りを歩いていると「Don’t be shy! 8ドルだよ!」の声をかけている黒人男性が横断歩道で叫んでいる。何だろう?と思い目を向けると、売っているものがマリファナと気づく。
マリファナが合法化されると、こんな手荒い商売が白昼堂々と行われることに驚いた! やはり、そこはヘルズキッチン、ガラの悪い土地であるのがわかる。
この近辺には合法的にマリファナを販売する店がある。通り過ぎる人たちの興味の具合がわかるが、いくら合法的と言われても中に入っていくのは勇気がいるのかもしれない。
ああいう堂々違法で白昼販売する人の生活を覗いてみたいと思った。どこで入手してどれだけの利益を違法に得るのか? どこに住んでいるのか?
マリファナを合法化した前ニューヨーク州知事はセクハラで辞任に追い込まれたハレンチ知事。他州がマリファナ合法化に踏み切ってもニューヨークは合法化しない!という気骨は見せられなかったものか?
合法化に踏み切らなくても、マリファナやコカイン、違法薬物は水面下で取引されている。だから、他州も踏み切ったからいいじゃないか?ではいけないのだ。
ニューヨークのこのところの犯罪率の高さ。これは確実にマリファナ合法化に起因すると思う。兎に角、街にマリファナの危険な匂いがする箇所が増えすぎているのだ。そういう空気は犯罪が起こりやすい土地へと変わる。
マンハッタンで子どもを育てるのは環境が悪いかもしれない。どおりでコロナ禍でマンハッタンから離れた人の数の多さよ。全米の郡での統計では、マンハッタンの人口減少率は当時全米一位だったそうだ。
10代の中高生がマリファナに走ると、それはずっと続く傾向にある。ヘルズキッチンで街頭販売する黒人男性の「Don’t be shy!」の売り込み文句は、言い得て妙である。実に購買心をくすぐる。悪知恵が働く頭の良さである。
(Photo:https://www.flickr.com/photos/167530367@N08/45981041634/sizes/z/)