2020年の鉄道旅行企画で注目を集めたのは、どんなストーリーか。
そんな鉄道旅行のトレンドがわかるのが、「鉄旅オブザイヤー」。日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰するアワードだ。
この鉄旅オブザイヤーは、旅行会社部門と一般部門の2部門にわけ、1年間で優れた鉄道旅行企画を選び抜くというもの。
旅行会社部門は4社共同企画が
2020年に実施した数ある募集型企画旅行・受注型企画旅行のなかからことしは、「三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる「鉄印帳」付ツアー 9つの列車をツナグ! みちのく鉄道周遊」がグランプリに選ばれた。
グランプリを受賞したこの企画は、読売旅行・日本旅行・旅行読売出版社・第三セクター鉄道等協議会の4社が共同で開発した企画商品。こんな評価を得ての快挙だ。
「御朱印帳をモチーフにした「鉄印帳」のアイデアは、路線網が分断されている第三セクター鉄道をつなぎ、利用促進を図る意味で革命的なイノベーション」
「駅長や駅員の御筆による御朱印は、鉄道を愛する者にとっては何物にも替えがたい宝物である。これをわが手にできるよろこびを実現した同コースは、経営難に苦しむ第三セクター鉄道を救済する面も含めて、二重の意味で称賛に値する」
また同商品は、「鉄印を集めて各社のデザインがみたい」「自然のなかをゆっくり走るローカル線に乗りたい」といったユーザからの反響を得て広がりをみせたという。
一般部門は小学生が受賞
そして鉄道旅行ファンから「夢の鉄道旅行企画」を募集する一般部門では、東浦拓斗さんの作品『四国の三兄弟に会いに行く!小学生が考えた四国全県制覇の旅!!』がそのベストアマチュア賞に選ばれた。
東浦拓斗さんは、2021年10月からのデスティネーションキャンペーン開催地である四国4県を対象とした、「四国全県制覇の旅」を考案。
一般部門のトップであるベストアマチュア賞を受賞し、賞金と記念品を手にした。
鉄旅オブザイヤー実行委員会は、今回選出された企画について「ことしはいろいろとアイデアが磨かれ、驚く企画が非常に多かった。今
後ますますみなさんのアイデアが新たに生まれることを期待している」と総評した。