『オリコン3位』突然のヒット曲を出した甲斐犬人 業界では驚きの反応

令和元年にデビューするもヒット曲を輩出できなかった演歌・歌謡曲歌手の甲斐犬人。そんな甲斐が、10月28日に発売したセカンドシングル“月桜”で、オリコン 週間 演歌・歌謡シングルランキング(11月9日付け)初登場3位を獲得し、話題を集めている。

◆名前の通り『独創的』な存在
“甲斐犬人”という一般的には考えられない命名がされているが、名前からも連想できる通り、かなり独創的な人物である様だ。
「デビュー曲のTreasure~遮二無二GO!~は甲斐 犬人の独創的な世界観を最大限に表現している」と、所属レコード会社自らの楽曲紹介ページで紹介されている程。その独創性を大衆が受け入れられず、デビュー曲はヒットどころか、話題になる事もほとんどなかった。

「彼自身、別に演歌は歌いたくなかったんでしょう。実際はバラエティー系演歌・歌謡曲歌手と名乗りタレント活動をしていただけですから。デビュー曲は業界内でも演歌や歌謡曲には分類できないと、逆の意味では話題になっていました。月桜のチャートインを機に有線放送でも放送が開始されましたが、やはりデビュー曲はJ-POPにジャンル分けされています。」(業界関係者)

◆誰しも歌手としてヒット曲が出せるとは思っていなかった
そんな甲斐が、デビューから1年3ヵ月ぶりの10月28日に“月桜”を発売。発売翌週のオリコン 週間 演歌・歌謡シングルランキング(11月9日付け)で初登場3位を獲得したのだ。

月桜は、デビュー曲とは世界観が異なり、演歌・歌謡曲らしい曲調で、“独創性”を捨てて“大衆性”を取り入れた形だ。独創性を捨てた事で、甲斐が普通に演歌を歌える事が明るみになった。

「まさか彼がチャートインを果たす事が出来るとは、誰も思っていなかったでしょう。所属レコード会社も規模的には小さく、オリコン週間演歌・歌謡シングルランキング10位以内に、この規模のレコード会社の所属歌手がランクインすること自体が稀です。その事から業界内では「よくやった」と快挙を絶賛する声もあれば、スカパー!で冠出演のテレビ番組がレギュラー放送されていて、「富裕層を中心とした100万世帯を超える視聴可能者にアプローチを出来るにもかかわらず、3位程度か」と辛口の声も耳にしました。確かに一度聴いたら忘れられない、インパクトのある名前を武器にできるので、もう少し頑張れたかもしれません。
そんな中、彼の所属レコード会社は、密かに大手レコード会社に移籍希望のアプローチを出している様です。現所属レコード会社は芸能プロダクションと音楽出版社として、原盤制作と彼の活動をサポートし、その他大半の業務は大手レコード会社に任せたいという事なのでしょうが、現所属レコード会社の求める原盤印税と条件が合わずに、なかなか話が進んでいない様です。」(前出・業界関係者)

甲斐の公式ブログによると、最新ヒット曲を収録した老舗ソングブック雑誌に月桜の楽譜・歌詞が掲載されるという。これでカラオケユーザーからも広く愛される歌になるのだろうか。今後の活動に注目したい。

※画像:『RECORDS QUEEN』・『オリコン』より引用
https://records.ne.jp/release/2020_new/rqcd-10003/
https://www.oricon.co.jp/rank/jb/w/2020-11-09/

黒木大介

フリーライター。 エンタメ・芸能・グルメ・トラベルを幅広くお伝えします。