名作『12人の優しい日本人』がリモートで装い新たに生配信!東京サンシャインボーイズのメンバー、吉田羊も参加:やっぱり三谷幸喜が好き

  by ときたたかし  Tags :  

映画『記憶にございません!』(Blu-ray&DVD発売中)の三谷幸喜の傑作会議コメディー『12人の優しい日本人』が、オンラインで生配信になることが決定しました。出演は1992年、東京サンシャインボーイズでの上演版のオリジナルキャストを中心に、吉田羊、Prayers Studioの妻鹿ありか、渡部朋彦を加えた豪華メンバーで、配信日は「#StayHome」「#家ですごそう」な状況の、5月6日(水)です。すごいサプライズ!

■告知ページ:https://12nin-online.jimdofree.com/ [リンク]

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『12人の優しい日本人』とは、三谷幸喜さんが劇団東京サンシャインボーイズ時代に書き下ろした戯曲で、<もしも日本にもアメリカのような陪審員制度があったら…?>という架空の設定で描いた密室コメディーの傑作です。同劇団では1990年、91年、92年と度々上演され、2005年にはパルコプロデュースでも上演。また、1991年には中原俊監督によって映画化もされた、東京サンシャインボーイズの代表作のひとつです。

今回、三谷さんに特別に許可を得て俳優たちはリモートで読み合わせ、それをYouTube Liveで生配信する会を開催することに。演出は三谷幸喜フリークの若手演出家、アガリスクエンターテイメントの冨坂友さんが務め、出演者一同が全員自宅でWEB会議アプリ「ZOOM」を使って『12人の優しい日本人』を読み、それをYouTube Liveで生配信するという、完全リモートのスタイルでお届けします。

ちなみに本来の『12人の優しい日本人』は二時間そのまま上演する一幕一場の作品ですが、配信側・視聴側の環境を鑑み、二分割になります。

以下、“言い出しっぺ”という近藤芳正さんのあいさつです。

発起人の言葉

今回の企画は、zoomで「12人の優しい日本人」を読んだら面白いかも?と思ったのがきっかけで、三谷さんの快諾を得てスタートしました。

東京サンシャインボーイズのメンバーも賛同・参加してくれて、三谷作品には常連だが「12人〜」初参加の吉田羊さん、僕が近ごろ仲良くさせていただいているPrayers Studioの渡部朋彦さん、妻鹿ありかさんを加え、そして演出は〝三谷フリーク“だと言うアガリスクエンターテイメントの冨坂友さんにお願いしました。

今回の企画主旨は「どんなに、ぐだぐだになっても最後まで続ける。」コレです。

僕を含め、ネット関連にまったく慣れていないおじさんばかりです。途中で間違えて音声や画面を切ったりする可能性が大いにあります。久しぶりに読むので、以前の滑舌がないかもしれません。老眼がありますので、違う台詞を読んじゃうかもしれません。

それでもネット慣れしていない我々が新たなツールを使って、大昔の劇団の台本に挑んでみます。

大失敗するかもしれません。失笑だけなのかもしれません。でもやってみないことにはわかりません!

生(ナマ)の面白さを観てください!

とのことですが、こんな時代だからこそ実現した、ある種皮肉のような奇跡のようなエンターテインメントになることは間違いありません。あの東京サンシャインボーイズの代表作が、どのような装いで登場するのか。5月6日(水)を楽しみに待ちましょう!

あらすじ

これは「日本にもし陪審員制度があったら…?」という物語。

ある裁判の陪審員として、仕事も性格も裁判へのやる気も全く異なる、12人の一般市民が集められた。

評決は全会一致が原則である中、最初の決で12人全員が「無罪」に挙手。呆気なく審議終了・解散となりかけたところ、陪審員2号が「話し合いたいんです」と意見を「有罪」へと翻す。

いざ話し合いが始まってみると、理由があやふやな人・参加意欲の乏しい人・付和雷同な人・意固地すぎる人・・・。議論するたび、有罪無罪の決をとるたびに各自の考えは二転三転。

事故か? 事件か?

一人の男性の死を巡って、良くも悪くも日本人らしい12人の激論が始まった。

配信情報
『12人の優しい日本人』
作:三谷幸喜
日程
2020年5月6日(水)
14:00〜15:00(すぎ)…(前半)
18:00〜19:00(すぎ)…(後半)
※もともと一幕の長編作品ですが、配信の状況を鑑み、二分割してお届けします。
視聴方法
YouTube Liveにて配信します(後日、配信ページが登場)
料金
無料(インターネットに接続できる方はどなたでもご視聴いただけます)

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo