仏具で演奏したとは思えない!? お坊さんによるボブ・マーリーのカバー動画が話題に

お坊さんが公開した仏具によるボブ・マーリーのカバー動画が話題になっている。

件のカバー動画を投稿したのは秋田県の松庵寺の住職を務めながら仏教と中南米音楽のミクスチャーバンド“英心&The Meditationalies”で活躍する英心さん(@namagusaeishin)。

今回英心さんが披露した『Three Little Birds』はボブ・マーリーが1977年に発表した楽曲で、2018年にはMaroon5にカバーされるなど、現代にいたるまで多くの音楽ファンに愛されている名曲だ。

「Three Little Birds / Bob Marley
本堂の仏具で、やってみました。祈りを込めて。
だいじょう仏教!
#コロナに負けるな https://t.co/jTALuVIiWe」

https://twitter.com/namagusaeishin/status/1252908313571848193?s=19

木魚や数珠、鐘といった仏具で奏でたとは思えないほど本格的なレゲエサウンドと

「Don’t worry about a thing(何も心配しないでいい)」

「Cause every little thing is gonna be alright(どんな小さなことも上手くいくから)」

という新型コロナウイルス流行下の世相にぴったりのメッセージ的歌詞はTwitter上で多くの人に感動を起こしているようだ。

「ゴスペル等のように宗教と音楽は切っても切れない関係にありますが、これは斬新!!
そしてカッコいいです!
仏教とボブマーリーの精神性が仏具とレゲェ、ロックを通して見事に融和してる感じですね!すごい!」

「ありがとう、英心さん!
心強いメッセージをいただきました!
私ら夫婦共にBob Marleyファンですが、夫にこれを見せたら泣いてました。
今こそ私たち、国境を超えて、宗教を超えて、励まし合い、協力し合ってこの難局を乗り越えようよ!って思いました!」

「歌って踊れてお経をよむ!
三拍子揃った住職!
檀家も喜んでいるでしょう。」

「批判もあるんですね、、
そんな縁なき衆生は
「ほっとけ!」」

「時代は変わったね本当に 寺ヨガとかカフェもいいし素敵
寺は気楽に人が集まれる場所であって欲しいです
昔のように それに昔からお寺は時代に合わせてはやりを取りいれてきたところありますよね」

「カッコイイ!本来 仏教とは鐘や太鼓で体に訴えて 身体で感じるもの。古代から人の力ではどうにもならない疫病災害などに大仏やお祭りなどで共生してきました。今こそ神社仏閣ここにありを!」

異端に感じるという人もごく一部にいるようだが、歴史をふり返れば、こういった形で楽しくエンターテインメント的に大衆に呼びかけ、励ます行為こそ宗教の根源的なスタイルなのかもしれない。

※画像はTwitter(@namagusaeishin)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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