京都の新名物?! 二条城近くの海鮮居酒屋で新料理“串おこげ”を食べてみた!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうもライターの丸野裕行です。

僕が住んでいるのは、風光明媚で四季折々の風景が楽しめる古都・京都なのですが、京都にはおいしいものがたくさんあります。

食いだおれの街と言われる大阪よりも絶対においしいものが多いと自信を持っているのですが、最近同じく京都在住の友人が「あそこの“串おこげ”がめっちゃうまいねんか」と言っているのを耳にしました。そんな話を聞いてしまうと、自称・グルメの僕としては、気になりすぎて夜も眠れないわけですよ!

そこで、その謎の“串おこげ”なるものを食べに行ってみました。

二条城近くの三条商店街にある名店

お店の場所は二条城の南側に位置する三条商店街。現在は新型コロナウイルスの影響で国内外の観光客がまばらですが、いつもは観光バスでごった返している場所です。シャッター商店街とは真逆の、地元民に人気の商店街です。

余談ですが、以前子供を遊ばせているときに、ここの通りの中央にある公園でテレビ取材を受けたことを思い出しました。

さて、そんな公園から数十メートル歩くと千本通り側に近いところにありました。 『海鮮 あみたつ』さん!

店構えは、磯丸水産のような魚市場的外観ですが、店内には珍しい新鮮な魚が所狭しと並んでいるのが外からもうかがえます。

入り口の提灯には“串おこげ”の文字。何なんだ、“串おこげ”って……?!

店内にはテーブル席が8席ほど。従業員が少ないために席を減らしているとのこと。だからあっというまに満席です。

本当に魚市場にいるような気持ちになる

にしても、鮮魚の数が多い! 全然見たことのない魚もたくさんあります。

置き場に困ってか、レジの下にまで鮮魚がひしめいています。

メニューも多い! どれから食べていいのか、混乱してしまいますよ、これは!

とりあえず、ビールと痛風誘因食品・あん肝、本日のオススメであるうちわ海老今が旬の寒ブリでいきましょう。

まずはビールとあん肝が到着!

何、このボリューム! 「あん肝だけで腹いっぱいにしようとしてるんですか?」という量です。しかも厚切りだし!

う、う、ううん、うまぁ~い! ねっとりとした食感でよく肥えたアンコウの肝臓! これは酒が進む!

うちわ海老は圧巻! 寒ブリに感謝!

そこにうちわ海老のお刺身がど~ん!

さらに、この寒ブリ、めちゃくちゃ脂がのっているじゃないですか!

ここで我慢できなくなり、京都の地酒・富扇の熱燗2合を追加。ビールだけでこの強敵をやっつけることはできません!

猪口を片手にうちわ海老をパクリ。こいつは甘くてプリっとした歯触り。噛めば噛むほど、味わいが口の中に広がります!

寒ブリは、まさにブリンブリンの食感で、生臭さもなく脂がじんわり溶け、旨みが押し寄せてきます。これは、女房を質に入れても食べたくなる味!

もう食欲が止まらず、ここで初めて食べるゲンゲの煮つけもオーダー。さらに色々と頼んでしまいそうになりましたが、当初の目的である“串おこげ”を食べなければいけないため、この辺でやめておきます。

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ホントに今日は幸せです。お店に感謝! 仕事があるのことに感謝! 家族に感謝! 仲間に感謝! 世界の人々に感謝! しかし、これだけ美味しい海鮮物を出すというこの店、ただものではありません。その中でも“串おこげ”を「名物」としているところをみると、期待値が高まります。

そこに、ゲンゲの煮つけが登場! うわっ! このボリュームもすごい!

ただの白身魚かと思いきや、押し返すような弾力があり、なんだかぬるっとしています。

なんとか身をほじくりだし、一口パクリ……うまい! 深海魚の持つゼラチンのような、なめらかな食感がクセになります。身には煮つけの汁がしっかりと染み込んでいて、おいしいっ!

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驚きの“串おこげ”の正体は……

さて、本題の“串おこげ”ですよ、串おこげ! それを食べなくちゃ! 友人と串おこげ談議に花を咲かせることはできないんです! でも、手元のメニューに串おこげは書かれていません。一体どこに、と顔を上げると……。

あった! あった! すぐそばの壁に貼りだしてあるじゃありませんか!

そして、串おこげの説明も発見。

おかきを砕いた ころもの串揚げです。あんだしにつけて お召し上がりください

おかきが衣?! あんだし? 期待は膨らむばかり。それにしてもいろいろあるなぁ~、何を食べればいいのやら……。

こちらが悩んでいる間に、同行したO氏(不動産会社の社長)が「海老とししゃもと、貝柱、いか」と間髪入れずに注文していました。ちなみにこちら、注文用紙に記入して店員さんに渡すシステムらしいです。

僕もつられて「あの~! チーズちくわも追加でお願いします!」と絶叫! 社長の決断の速さに、ちょっと取り乱してしまいました。

結局、1升の熱燗を空け、串おこげを待っていると、来ました、来ました! 念願だった串おこげ!

実食! 串おこげ

こ、これは!

うんまそ! マジで!

一見串カツのように見えますが、やはり衣が違う。ごつごつとした見た目です。

「濃い目に作られた、この京風銀餡につけながらお召しあがりくださいね!」とお店のお姉さんがひと言添えてくれます。

まずはO氏がとりあえず一口。

「これは! うまいですよ、これ!」 O氏の口から、思わず言葉が漏れます。

僕も失礼して、一口パクリ。……う、うまい! 砕いたあられを鮮魚や野菜にまとわせることで、パン粉よりも歯ごたえがあります。さらに中の具材との感触の違いがすごく面白い! これは中華のおこげをイメージしているっぽいですね。京風銀餡にはすりおろした生姜も入っており、香味豊かな京都らしい仕上がり

美味しいですよ! めちゃくちゃ! 京風銀餡の味とのバランスも非常にいいので、たっぷりと付けて食べたくなります。あられの香ばしさが強く口の中に広がる味わい! 絶品です!

お店の方に聞けば、これはオープン時に開発した商品で、おそらく日本でここにしかない食べ物とのこと。いやぁ~うまかった! ごちそうさまでした!

いかがだったでしょうか?

串おこげの正体は、あられをまぶして揚げてある超美味しい串もののことでした。このお店、これからも頻繁に通おうと思っています。

あなたもぜひ、京都に観光でお越しの際は、この串おこげを食べてみてはいかがでしょうか?

『海鮮屋台 あみたつ』
住所:京都府京都市中京区西ノ京池ノ内町5
TEL:075-841-8645
営業時間:18:00~23:00
定休日:月曜日
総席数:38席
アクセス:JR山陰本線 二条駅から徒歩5分

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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