iHorn mini というガジェットを入手しました。
商品に関する詳細はコチラ。
http://www.sirobako.com/shopdetail/034001000056
一人暮らしをしてかれこれ10年となりますが、オーディオは基本的にラジオ以外はPCから聴くという環境をずっと続けておりました。しかし、昨今の省エネブームや電力制限などの世の流れもあり、PCのような消費電力の大きい機器(あと発熱も大きい)を使わなくても、音楽を聴くことができる環境をつくりたいなと思っており、最近はその手のスピーカーやそれに類するガジェットを買っては手を染めています。
今回はiPhone向けスピーカーとはかなり趣の違うものを見つけて興味を持ったのでした。
iHorn mini の魅力
iHorn miniを開梱して裏面を見るとよく分かる。
ihone 4のスピーカー部分から穴が広がり、曲線を描いて前方に開放されている。楽器のホルンみたいな形状になってるから、たぶん「iHorn(アイホルン)」って呼ぶんだと思う。
この経路でiPhoneが発する音を反響させて増幅している。
iHorn miniはiPhoneの内蔵スピーカーからの音を電気的なものを用いずに、音圧を大きくするということを目的とした商品になります。
「電気的なものを利用しないでiPhoneから大きな音を発することが出来る」
これこそがiHorn mini商品のポイント。
iPhoneにとりつけるタイプのスピーカーは各社から出ていますが、大抵はiPhoneの内蔵バッテリーから給電する形になっており、普段よりもiPhoneの消費電力は大きくなる。ところが、この製品は消費電力がまったくないので、iPhoneのバッテリー性能をフルに使える・・・というわけです。
iHorn miniの感触
ということで、早速使ってみた感触を。
まずは開梱して触ってみた感想。
ズッシリした重み・・・と言ってもアルミの削り出し?めちゃ重いという感じではないが、樹脂製の安物では絶対に感じられない金属の感触。私は銀色のモデルを使用しているが、これはiPhone 4の金属フレームと色的にもマッチしており、とても良い。
裏面はクリアの樹脂パーツを使用し、裏面からホルンの構造を見ることが出来ます。
iPhoneをiHorn miniにセットするときは、たぶんシリコンケースなどはじゃまになる。iPhoneとかなりフィットするような穴形状になっています。おそらく、音を漏れ無くiHorn mini側に流すためにはしょうがないのでしょう。
(ちなみに本当にiPhone 4専用の形状の為、iPhone 3Gなどは厚み的に絶対に入らないです。)
iHorn miniの音の評価
肝心の音ですが・・・やはりスピーカーでなくて音の増幅装置であるという点。
iPhoneのスピーカー特性がモロに反映されると言って良い。
ボーカルや中音域から低音域の再生については良好。元のスピーカーの音を充分に発揮しており、このサイズで実現する音であれば十分なレベル。
ただし、意外と弱点と思ったのが高音域。とくに木管楽器などで高音を鳴らすような場合。他の音域に比べて異様に反響して、耳障りなほどに高音域が強調されます。
Jazzっぽいものは一番相性が良い。
テクノポップ系(capsuleやfripSide等)の相性も良い。
日本のロック系の曲や、J-POPも大抵は良い。
ボーカルメインの曲は全体的に相性は良い。
NGなのは、クラッシック系やそれらのエッセンスを取り入れた曲。
これは先程の高音域で妙な反響をしてしまい、非常に聴きづらいという印象を受けました。
この高音域が共鳴してしまう現象については、iPhoneのイコライザ設定で「Small Speaker」にすることでかなり改善はされました。特にこの商品について取扱説明書というものが入ってなかったので、私の試行錯誤のレベルではあるが、全般的にiHorn miniを使用するときは「Small Speaker」の設定にしてやるほうが良好な音になっていると思います。
もし購入された方は、試して欲しいです。
■まとめ
「このサイズでバッテリーレスでこれだけの音が出るなら満足」
という意見の一方で、
「この価格で家で使うなら、電源の必要なスピーカーを同価格を出せばソコソコのものが購入できる」
という意見もおそらくあるでしょう。
省スペースで追加のバッテリーを必要とせずに音圧を上げて聴くことが出来る製品というのは、ある程度の限定されたニーズかもしれないが、使えるシチュエーションはある。家庭で使用するというよりは、職場などのある程度時間を限定して滞在する場所で威力を発揮するだろうし、出張時のお供にも良いかもしれない。
ずっしりとした重さと、バッテリーレスという点がトレードオフになっており、やはりこのバッテリーレスという点は価値あるものだと思いました。
あと、自分が機械系の学科出身ということもあり、iHorn miniが純粋に形状だけでこれだけのことを実現していることに私は感動しました。これは本当に試行錯誤と、匠の技が結集した工芸品です。