“宇宙人”は健在か?

約30年前のことだ。占星術研究家の松村潔氏による岡美行さんへのインタビューに同席する機会があった。

岡美行さんとは、横尾忠則著「UFO革命」(晶文社 1979/03 ASIN: B000J8I7UI)にも取り上げられた宇宙年齢1億5千万歳のコンタクティ(宇宙人と交信する人)である。であるが、本人が宇宙人なのでは?と思ってしまうような人だ。

彼は今でこそ、数回のテレビ出演でその姿が世に知られているが、当時は謎の人だった。いまでも謎の人だが……。

インタビュー当日。集合場所は自由が丘駅前の雑踏。どうやって岡さんを見つけるのか。岡さんとの待ち合わせは、いったい何を目印にすればよいのか。

「大丈夫です。岡さんは周囲から完全に浮き上がった存在なので、一目で彼だとわかりますから」といわれた。少し不安であった。

実際には、すぐにわかった。確かにこの人だ。絶対にそうだ。そうだった。痩せていて背が高いおじいさんは独特のオーラに包まれていた。

数時間におよんだインタビューは、当時のパソコン通信で公開された。私以外に同席した3人は専門家らしく「そういえば、あのとき来てたよね」とか話し合っている。インタビュー中、UFOが上空に来ていたというのだ。ぜんぜん気が付かなかった。ていうか、そのとき教えて欲しかった。

私は自宅に帰って「矢追純一の木曜スペシャル」が大好きだった母に、その日のことを報告した。
「今日、宇宙人に会ってきたよ!」
「へぇ~。どんな?」
「浮いてたよ」
「ブハァ~~~!」

母は、そのとき食べていた味噌汁を鼻の穴と口からいっぺんに吹き出した。本当に空中に浮いていると勘違いしたらしい。

その数ヶ月後、渋谷駅の改札で岡さんにばったり遭遇した。大きなリュックを背負って愛用の望遠レンズ付き一眼レフを持っていた。UFOを撮影しに行った帰りらしい。あれから30年経つが、まだ元気だろうか?

※youtube「宇宙人 カゼッタ岡」の投稿者によれば、「2010.1.12渋谷センター街のラーメン店」で目撃された模様。旨そうにラーメンを食べている。

『ギャル文字一括変換装置』を開発。月刊アスキー創刊号からの読者で元社員。ケータイ、スマホは大嫌い。PC大好き。かつてはPCインストラクター、WEBデザイナー、WEBプログラマー、SEなどを生業とした。現在、WEBライター修行中。Linuxいいよー。といった舌の根の乾かぬうちに、仕事の都合でやむなくWindows7を導入。

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