わざわざレンタル店に足を運ぶことなく、お手頃な定額制で映画やドラマを楽しむことができるという利点から近年急速に普及が進んでいる映像のオンラインストリーミングサービス。いくつものサービスがしのぎを削っている状況だが、今TwitterなどSNS上ではNetflixがその字幕機能の豊かさで注目を浴びている。
これまで字幕と言えば洋画にしか出ないのが一般的だったが、Netflixは邦画、洋画に関わらず大半の配信映像に字幕を出すことができる。これは耳の不自由な方にとってこの上なく便利なことなのだ。Netflixの取り組みに対し、Twitter上では当事者の方や身近に耳の不自由な方がいるという方から大きな絶賛の声が上がっている。
「妻、生まれつき耳が悪くて聴覚障害で「邦画」を映画館で観たことないんよね。字幕が出ないから。Amazonプライムとかレンタルの邦画字幕付かないけどさ、Netflixは字幕が付くんだよ。アニメにも!昔のアニメにも!!!!最高!!!嬉しい。過去の邦画も字幕付く時点でNetflix評価に値する。マジ。」
「耳に障害のある友人がそれまで一切アニメ見なかったのに、Netflixに入るなり貪るようにいろいろ見るようになったのをみてつくづく字幕はデフォで入れるべきと思いましたね(ネトフリは独自で日本語字幕を付けてる)。もう円盤の時代でもないので、各配信サービスが前向きに取り組んでくれると良いな。」
「耳の聞こえない私の英語学習法
赤いシャツの女性が
「デービットの話よ」と言った時の口の形を見て英語を予測する
Talking about David.かな?と思って
英語字幕に切り替えると…
I’m talking about David.と言ってた!よし!となる。笑英単語の口の動きをNetflix様のおかげで身につけて行く」
「聴覚障害者ですが、日本の動画配信で字幕対応(洋画除く)してるのは Netflix, NHKオンデマンド, バンダイチャンネル, Hulu の四つのみ。この中で質量ともにダントツなのが Netflix。Hulu も外資系。
民放系は字幕に注力しない。こうしてみると、バンダイチャンネルがかなり例外的だとわかる。」
現在、耳の不自由な方は日本だけでも1000万人以上にのぼるという(2004年、補聴器供給システムの在り方研究会「補聴器供給システムの在り方に関する研究3年次報告書」より)。これらの層を取り込めるか否かは、人道面以外にビジネス面でも大きな意味合いを持つのではないだろうか。すべてのオンラインストリーミングサービスで字幕機能の拡充が進むことを願いたい。
※画像はNetflix公式サイト(リンク)から引用しました