街中で困った人を手助けできるマッチングアプリ「メイアイ」

大日本印刷は7月25日、街中で何かしらの困難を抱えている人が簡単に意思表示することができ、周囲にいる支援したい人との対面をサポートするスマートフォンアプリ「May ii(メイアイ)」を発表しました。

このアプリは、高齢者や障がい者をはじめとしたサポートを必要としている人(リクエスター)と、サポートすることができる人(サポーター)をGPSによってマッチングできるというもの。街中での助け合いを促進するのが狙いです。

リクエスターがサポート依頼をすると、周囲にいるサポーターに通知され、サポートを申し出ると実際に両者が対面するまでのフォローもアプリが行うといいます。リクエスターは自分の特徴をリクエスト時に発信することができ、相手に事前に自分が障害を抱えていることなどを伝えることができるほか、対面するまでにチャットボットを介してコミュニケーションも可能とのこと。やりとりが終了すると当事者が相互評価する仕組みです。また、もしリクエスターが悪意のある人に接触された場合にはすぐに通報できる仕組みも用意されているとのことです。

サービスは東京・市ヶ谷エリア、北海道・札幌エリア、福岡・天神エリアで朝8時から夜21時の時間限定で提供が開始され、今後自治体や企業と協業しながら順次拡大するとしています。時間を限定したのは、街に多くの人がいる時間帯のみに提供することで利用者の安全を確保するためとのこと。また、対応言語については日本語、英語、韓国語からサービスを提供し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催向けて外国人向けに今後対応言語を増やしていくとのことです。

大日本印刷によると、同社は訪日外国人、高齢者、障がい者に使いやすい案内表示や施設・設備が求められていることを背景に、2017年から「移動困難者」と「手助けできるサポーター」を繋げるための実証実験を実施。そこでのフィードバックを通じて得られたニーズを踏まえて、製品開発を行ってきたとしています。同社はこのアプリを通じて「今後対応エリアを拡大して移動困難者を誰もが自然にサポートできるインクルーシブな社会の実現に貢献したい」とコメントしています。

ウェブサービス運営会社、広告会社などでメディア事業開発、コンテンツプロデュースなどを手掛けたのち、2009年に大手デジタル系ニュースサイトの企画プランナー・ライターに転身。2013年8月にフリーライターとして独立。現在はモバイル、ソーシャル、カメラ、デジタル機器、ビジネス、ライフスタイル、エンターテインメントなど様々な領域の記事執筆をしています。趣味は旅行、写真撮影、モータースポーツ観戦、ソーシャルゲーム。

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