百合・BL・女装子・女体化・両性具有等、セクシャルマイノリティーの物語が好きな人が読むべき一冊『はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで』(石田仁 ナツメ社)
セクシャルマイノリティーとは
百合・BL・女装子・女体化・両性具有……他。
書籍を買おうとする時、カテゴリー分けされているこれらがLGBT、または『セクシャルマイノリティー』という被差別者をテーマにしているというのをあなたは知っているでしょうか。
もしかしたら百合カテゴリーやそれらに惹かれる自分自身に気付いていても、LGBTやセクシャルマイノリティーという用語を聞いたことがなかったり、詳しく知らない人がいるかもしれません。
これらのカテゴリーを読む人、気になる人、また教育関係者や子供にオススメなのが『はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで』(石田仁 ナツメ社 2019/1/7発売 1600円+税)です。
セクシャルマイノリティーと百合
2018/12/25発売の雑誌『SFマガジン2019年2月号』は百合特集で予約完売、発売前増刷が決まったそうです。
では百合生活をしているレズビアンにあなたは会ったことがあるでしょうか。
統計でクラスに一人ぐらいいるらしいセクシャルマイノリティー。
その中でL=レズビアンだけを抜くと一学年か三学年に一人ぐらいでしょうか。
でもその人があなたを信用してカミングアウトしてくれるとは限りません。
マイノリティーは信用した人にしかカミングアウトをしません。
親戚にもLGBTはいるかもしれません。
でもあなたは信頼されていないかもしれません。
もしセクシャルマイノリティーに会ったことがないとしたら、あなたは信頼されていないからです。
「LGBTに会った事がないんだよね」と他の人に語るのは「私はセクシャルマイノリティーに信頼されてない人間」とふれ回るようなものなので、少し考えたほうがいいかもしれません。
セクシャルマイノリティーに興味を持ったら、まずこの本を読んでみよう。
書棚が百合本で埋め尽くされていく日々。
なぜ自分は百合に興味を持ったのでしょうか。
疑問に思ったことはありませんか?
ふと立ち止まって『はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで』を読んでみましょう。
オネェタレント(タレントはセクシャルマイノリティーとは限らない)やゲイより、百合が題材にしているレズビアンがいかにマスメディアに出ていないか理解出来るでしょう。
この本には女性×セクシャルマイノリティーという『ダブルマイノリティー』である百合人生を歩む人達の歴史がいかに大変なのかが書かれています。
セクシャルマイノリティーの世界は小さいようで広く、バイセクシャルであり、カノジョと百合パートナーとして30年過ごした私も全ては理解出来ていません。
『はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで』は私のような百合業界に長くいる人にとっても、何も知らないが授業で取り上げることになった教師達にも、そして百合好きにもセクシャルマイノリティーが理解出来るようにまとめてある良書です。
資料
■東京レインボープライド
2019/4/28-29 東京都・代々木公園イベント広場
公式サイト https://tokyorainbowpride.com/
■百合スペース LOUD
公式サイト http://space-loud.org/
■バイセクシャルの交流会
公式サイト https://www.facebook.com/rihoayumu/
一枚目の画像 pixabay PlushDesignStudioより
サイト https://pixabay.com/photo-3060241/