そもそも人手が足りないのに、急な人員配置や増備、無断欠勤やドタキャンがあったり……。
いま、世のなかのシフト管理者の切実な想いが明らかになった。
求人媒体 JobQuicker(ジョブクイッカー、運営:リクルートジョブズ)は、「アルバイト・パートの人員配置・シフトに纏わる問題調査」を実施。シフト管理者775人の声をまとめた。
調査対象は、全国の小売業、飲食サービス業、販売サービス業、運輸業、倉庫業、製造業、引越業、清掃業、卸売業に勤務するシフト管理者。その結果は……。
シフトが埋まらない…が4割
シフト決定の頻度は「月に1回」が51.1%、「半月に1回」が20.8%。7割以上の人が「半月~1か月に1回」で決定。そのいっぽうで、シフト決定時の39.2%が「シフトが埋まらない日あり」と。
シフトが埋まらない日については、「月に3日以上シフトが埋まらない」と回答した人が7割強もいた。
「昨今の人手不足等の影響もあり、シフトを埋めること自体の難易度は上がっている」と JobQuicker はみる。
ドタキャン頻発、フレキシブルな人がほしい
またシフト確定後、「急にシフトが空く」が7割。「多くの事業所や店舗がシフト組みに悩みを抱えている」(JobQuicker)。
その要因は、約9割が「従業員の急な欠勤」。また「急な団体予約が入った」が19.9%、「特定の繁忙期のみ人手不足」が15.3%で、突発的な欠員に対し、フレキシブルに人員の充足ができない状況がうかがえる。
さらに「シフトを組む段階で人手不足」と回答した人は18.2%と、慢性的な人手不足の状況も見受けられる。
人手不足は12月が最多、その対応策は
シフトの空きが発生することが多い月の上位は12月(43.5%)が最も高く、次に8月(32.2%)と続く。
12月が最も高い要因は、年末の忘年会や商戦シーズンなど。そして人手不足などで臨時の人員確保が難しいことがあげられる。8月は、学生の夏休みによる影響も考えられる。
また、シフトの空きが発生したさいの対応策では、最多の回答が「自分もしくは当日メンバーでがんばる」が64.4%。
さらに「系列店舗にヘルプを頼む」「回答者本人もしくは従業員の知人に頼む」と回答した事業者も多く、自店舗だけでは対応しきれていないことも明らかになった。
人員が思うように確保できず、こうした事態に対応できていない事業者が大半を占めていた。
人手が足りないときに1日だけ働いてもらえるスポットバイトのスタッフを「すぐに、そしてかんたんに、募集から採用までできる」という JobQuicker は、こうした悩みを抱えるシフト担当者をターゲットにサービス展開しているという。