『ワインとまぜる サングリアの素』で手軽に地中海の風を感じてみる!

  by 古川 智規  Tags :  

暑さ寒さも彼岸までというが、果たしてこの暑さはいつまで続くのか。
さて夏にこれを知らなければ損をするともいわれる「サングリア」。主にスペインで愛されている家庭の味なのはご存じのとおり。ワインに季節のフルーツを漬け込んで冷やして飲むとこの上ない美味しさのサングリアはフレーバーワインの一種である。

ぜひともスペインの手法で梅酒よろしくフルーツを漬け込んで味わいたいものだが、日本で本格的にワインにフルーツを漬け込むと酒税法上の混成酒となり問題がある場合があるので、漬け込むのではなく飲む直前に混ぜる程度のことしかできない。飲む直前に混ぜるのは、いわゆるカクテルなので問題はない。
これは酒類製造免許を税務署から受けていない場合は、アルコール度数20度以上の蒸留酒に漬け込むことしか許されていないからである。ワインは蒸留酒ではなく果実酒で、さらに20度以上のものは果実酒とはならない(法律上のワインではない)という定義なので問題となる。
ちなみに梅酒は蒸留酒に梅と砂糖を漬け込んで作るが、これは法律に除外規定があるので家庭で作っても問題はない。またサングリアとして売られているお酒はもともと製造元が酒類製造免許を受けているのでビールを買うのと同じ。
そこで、カクテルとしてその場で飲む分だけを「混ぜる」ことにより手軽にサングリアを作ることができるという商品があるので試してみた。

「ワインとまぜる サングリアの素」

アスザックフーズが発売する「ワインとまぜる サングリアの素」がそれだ。
赤ワイン用と白ワイン用の2種類があり、内容も異なる本格派だ。本品はフリーズドライの製法を応用したもので、基本的には味噌汁やスープのそれと同じ製法なので簡単にとけて手間がかからないのはご承知の通り。

ビオ マニア<オーガニック>

さて、サングリアで使うワインはなにもビンテージワインを使う必要はなく、安いもので構わない。そもそもが家庭の味なので、スペインでもそんなにいいものを使うとは思えない。そこでワインには極力安くて美味しいものを選んでみた。
この夏よりサッポロビールから発売されているオーガニックワイン「ビオ マニア<オーガニック>」“チリ カベルネ・ソーヴィニヨン”“チリ シャルドネ”はいかにも高そうなオーガニックという名称が冠されてはいるが、1本860円のチリ産ワインだ。
しかしオーガニックなのは事実で、有機認証を受けたワインを輸入して同社の岡山ワイナリーで瓶詰めしているものである。

作り方

手順と言ってしまうほどのことではないが、「ワインとまぜる サングリアの素」をグラスに入れてワインを注ぐだけ。

マドラーでもスプーンでもフォークでもワインを注いでつぶしていけば簡単にとけるので、その後に氷を入れて冷やして飲む。ワインそのものも冷やしておくとなおよいだろう。

「白ワインとまぜる サングリアの素」×「ビオ マニア<オーガニック> チリ シャルドネ」

若干辛口の引き締まった白ワインの味はそのままに、キウイとオレンジの果汁と果肉が体にしみわたる美味しさだった。冷やして氷を入れてることもあり、グーッといってしまう思い切りの良いフレーバーワインに仕上がったような気がした。おつまみは割いて食べるスモークチーズとした。

「赤ワインとまぜる サングリアの素」×「ビオ マニア<オーガニック> チリ カベルネ・ソーヴィニヨン」

赤ワインはブドウの味や香りが色濃く出る。またお茶や赤ワイン独特の心地よい収れん味(渋み)が全体を引き締める。それにいちごとレモンの果汁と果肉が加わるのだからライトながらもサングリア ブランカ(白ワインでつくるサングリア)よりもぐっと重厚感のあるサングリアに仕上がってた。スパイスも「素」には入っているので別途用意する必要はない。おつまみは桜のチップでいぶしたスモークチーズとした。

アルコールは熱中症の防止にはならないため、炎天下でぐびぐびとは言わないがエアコンのきいた部屋の中で地中海の風を感じてみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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