【発売前レビュー】『サッポロチューハイ99.99』は星印を引っ提げて8月28日発売開始!

  by 古川 智規  Tags :  

サッポロビールは「サッポロチューハイ99.99(フォーナイン)」を8月28日から全国で新発売する。
もちろん純金入りチューハイという意味ではない。しかし、これがなかなか現在の流行に反して少しぶっ飛んだ挑戦的なチューハイなので一足お先に飲んでみたレビューをする。

本品は同社が規定した基準において純度99.99%の高純度ウォッカを使用したチューハイだ。
最近のチューハイの傾向として「高アルコール度数」というワードがあげられる。この類の缶入りチューハイを飲んでいる数人に記者がその理由を聞いてみると異口同音に「安く酔えるから」と答えた。
また、果汁を重視した飲みやすさという点も最近のチューハイの傾向であろう。しかし女性はともかく、高アルコール度数のチューハイを飲んでいる男性は果汁を重視した飲みやすさよりも安く酔えるということの方が重要な気もする。

そこで同社では独自の調査により「飲み飽きない美味しさ」「上品な口当たり」「本物感」「高級感」といった方向にもニーズがあると読んだようだ。それらを形としてあらわしたのが「99.99」と言えよう。
実はこのパッケージにもこだわりがある。サッポロビールの星マーク。これは北海道開拓使のトレードマークであったものをそのまま現在まで使用しているのだが、この星印はビール系の製品以外に使用したことはないという。今回初めてビール以外の製品に対してこのマークを付与したということは同社の自信の表れであろうと記者は感じた。

ウォッカは日本の焼酎と同じ蒸留酒だが、白樺の炭でろ過するところが違う点である。蒸留酒であることからもともとアルコール度数は高いし、成分は極論するとエタノールと水だけなのだが同社では連続蒸留の上で2度ろ過することにより高純度の「ウォッカ」を作り出している。
換言すれば果汁中心の味から、お酒中心の味にシフトさせたと言えよう。それだけにウォッカそのものの味が製品の味を左右する。

サッポロチューハイ99.99 クリアドライ

「サッポロチューハイ99.99 クリアドライ」は、ドライという単語がぴったりでチューハイというよりもウォッカトニックに近い味わいのものだった。この場合のドライは「辛口の酒」という意味だが、記者の味覚ではドライにビターという単語を冠したいような味であった。

サッポロチューハイ99.99 クリアレモン

「サッポロチューハイ99.99 クリアレモン」はクリアドライにレモンのアクセントが利いた味だが、決してレモン果汁が前に出ずあくまでも「ウォッカが先レモンが後」にとどめているところが、いわゆるレモンチューハイとの決定的な違い。
こちらもドライでビターではあるが、レモンのおかげで多少和らいでいる感じはあった。

安いつまみで酔う!

安く酔えるのはアルコール度数9パーセントなので論じるまでもないが、つまみを100円で買える缶詰や惣菜で飲んでみた。
基本的にくせのないウォッカの味が前面に出てくるので何にでも合う。記者の個人的な好みとしては、甘ダレを使用した焼き鳥の缶詰がイワシの塩焼きよりも飲みやすかった。ただし、アルコール度数が9パーセントであることから酔いは確かに早く回るが、レビューのために2本立て続けに飲んでも高純度のエタノールのためなのか、翌日に残ることは一切なかった。
果汁系も飲みやすくて美味しいが、選択肢が広がることは消費者にとって悪いことではない。新しいカテゴリーに対して本気で取り組んだ「99.99」を試してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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