7月23日月曜日に記者会見した気象庁は、今年の猛暑を「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している」とコメントしました。気象庁のコメントが大げさでないことを証明するかのように、翌24日には消防庁が、7月16日~22日の1週間に65人が熱中症により命を失ったと発表しました。救急搬送された人の数は2万2647人。
今夏、日本列島を襲った猛暑(酷暑)は海外でも大きく報じられています。普段、日本関連のニュースをあまり取り上げることのないアメリカ版『Twitter』モーメントもこの話題を取り上げています。
Japan heatwave declared a natural disaster as death toll rises [リンク]
https://twitter.com/i/moments/1021916603535962112
It’s so hot in Japan, the government’s weather agency is calling it a natural disaster.
65 people have died in just the last week. pic.twitter.com/lGHNUZ49mr
— AJ+ (@ajplus) 2018年7月24日
https://twitter.com/ajplus/status/1021753779878854656
アルジャジーラ傘下のメディア、AJ+のツイートには多数のリツイートがついています。
I live in california and Japan is my second home, even if the temperatures sound the same the summers are nothing alike. Japan is much worse and you can just feel the energy being sucked out of you. Heat strokes and passing out are a regular there.
— Miffy (@anosuil) 2018年7月25日
https://twitter.com/anosuil/status/1022002571374931968
日本の猛暑を想像できない人に向けて、カリフォルニア在住で日本が第二の故郷だというユーザーは、「気温が同じだとしてもカリフォルニアと日本の気候は全く違う。日本の暑さはカリフォルニアより数段ひどい。体中のエネルギーを吸い取られているような気分になる。熱中症や気を失うのは日本では当たり前の出来事」と説明しています。確かにアメリカ西海岸とは同じような気温だとしても、湿度が全く違いますからね。
Cultural thing. I'm an American but I live in Taiwan. Extremely high humidity here too but most people, especially men are constantly in pants because it's a work culture requirement in most companies. Doesn't make it right but it is the explanation.
— DJMMT (@GameChangerDOC) 2018年7月25日
https://twitter.com/GameChangerDOC/status/1022033861478412288
冒頭の写真でズボンを履いている人が多いのを不思議がる人が多く、台湾在住のアメリカ人ユーザーが「そういう文化だから。台湾の企業文化も同じ。多くの企業ではサラリーマン(特に男性)はズボンを履くことを要求される」と説明しています。尋常じゃない暑さの中、さらに暑い格好していると逆に生産性は落ちると思うんで、クールビズから一歩進んで、半袖半ズボンでもオッケーな極クールビズとか真剣に検討したほうがいいと思います。猛暑とか酷暑とか言っていますが、もはや呼び方なんてどうでもいいレベルの暑さです。
2020年の東京オリンピックまであと2年です。オリンピック開催中は、世界中の国々からオリンピック目当ての人達が集まってきます。猛暑対策が中途半端だと、あまりの暑さに2度と日本に来たくないと思う人達が続出するかもしれません。問題を先送りにするのが大好きな国ですが、東京オリンピックという国家の威信をかけたイベントが差し迫っているだけに、猛暑対策をどうしていくかは先送りできない問題ではないでしょうか。
※画像:『Twitter』より引用
https://twitter.com/Newsweek/status/1021842467132526592