海外旅行にもっていく荷物は概して多くなる。しかし旅慣れた人ほど荷物は少ないともいう。
現地調達できるものは日本から持って行かないのが基本だろう。
しかし、人によってはこだわりのアイテムもあるはずでそういうものは外せない。そのバランスが重要なのだろう。
そこで記者が海外旅行に持っていくと便利だろうと思われるアイテムをセレクトして実際に海外に行ってみた第2弾。読者の皆様の旅行スタイルに合わせて参考にしていただきたい。
前回はフィリピンでレビューしたが、今回の渡航先は香港である。
※参考記事
『海外旅行便利グッズ』と『海外の友達へのお土産』に最適なアイテムを記者がセレクト！
https://rensai.jp/221539 [リンク]
今回は香港でレビュー動画を収録したので、まずはそちらからご覧いただきたい。
■海外旅行で役に立つアイテム.・香港編
https://youtu.be/MUD-moGFZP4
では持っていったアイテムを紹介しよう。
AUKEY
AUKEYのモバイルバッテリー「PB-Y20」は、20000mAhの大容量で、パワーデリバリー対応のUSB Type-Cを搭載した先端のものだ。
そして、同社のUSB Type-Cのケーブル 3本セット (長さ1m)「CB-CMD6」は、上記モバイルバッテリーやType-C同士の接続に対応したケーブル。
USBが2系統、本器充電用のマイクロUSBが1系統、そして入出力兼用のType-Cが1系統装備されている。
Type-Cを含めれば3系統の出力ができ、スマホや対応するパッドを同時に充電することができる。また、「CB-CMD6」を使えばType-Cで高速データ転送もできるので、「PB-Y20」への充電と、「PB-Y20」から機器への充電、データ転送もすべて兼用できることから荷物を減らすことができて非常に便利だ。
デバイスとやり取りをして、最適な電圧と電流で高速充電をする機能を備えており、実際にWindows10のType-Cで充電するタブレットPCに充電してみたところ満充電することができた。また、スマホ2台を残容量10パーセント程度のところから同時充電してみたが、どちらも2時間以下で満充電することができた。
なお、リチウムイオンバッテリーではあるが、航空機内への持ち込み手荷物で特に問題はなかった。最大の出力でType-Cが9V×2A（20000mAh）で18Whとなり国際線であっても何ら問題は生じない。本器には定格がきちんと書かれているので、そのあたりも安心だ。
これ1台で旅行中の快適なモバイルライフを演出していただきたい。
リベルタ
リベルタの製品はかゆい所に手が届くものが多く、一つに絞ることができなかったので3品紹介する。使用感の表現は動画のほうが分かりやすいので、そちらをご覧いただきたい。
写真右上の本のように立ててあるのが、同社「DUAL ORGANIC」ブランドのトライアルキット。不定期に出るニキビケアの商品で、その名の通り、オーガニックで薬用という万全なものだ。基本的に女性用ではあるが、男性が使用しても全く問題はない。環境の違いや疲れ、食生活の違いで出てしまうニキビや吹き出物に対処して快適な観光を楽しみたい。
その前に立ててあるスティック状のものは「QB」という男性用のデオドラント商品。スティック状なのでそのまま塗ることができるが、動画でもお伝えしたように旅行中は爪で削って足や首筋に使用すると暑い地域や季節でも安心だ。なお、耐水性なので簡単には落ちず、長持ちするのでコストパフォーマンスはよい。
写真手前の袋状のものは「DEXT」という男性用の化粧水シートや口腔（こうくう）洗浄液。若干強い香りのシートにはたっぷり成分が含まれており、記者が使用してみたところでは1時間は香りを放ち、自分自身でも楽しむことができる不思議なシートだ。
白いものはデリケートゾーン用の専用シートで、さっぱり感としっとり感を両立した優れもの。
そして左側の細い袋は口腔用のマウスウォッシュ。こちらも香りが強く、清涼感の刺激もあるので一般的な製品しか経験していない方にとってはまさに未知の世界だろう。
DEXTについては、いずれも個包装になっているので必要な分だけを持っていくことができ、旅行日程に柔軟に対応することができた。
mic
まずはメーカーのプレスリリースより商品概要。
Wラウンド オーガナイザー長財布は、micの得意とするラウンドファスナータイプ (3方をファスナーで囲んだタイプの長財布)で、財布の中身を使い分けたい方(海外出張の多い ビジネスマンの方、お子様の診察券や母子手帳を一緒に持ち歩きたいママさん、 仕事とプライベートのお金やカードを同時にお持ち歩きになりたい方）へ向けて企画された商品です。
フリーポケットを多く備えているので、パスポート、航空券、レシート、母子手帳、 チケットなど、様々な大きさの紙に対応できます。 また、カードポケットも20枚分備えているので、使用頻度の高いものはもちろん、 不要不急のカードも含めて持ち歩くことが可能です
出発前に持っていた日本円とフィリピンペソ、それにカード類と旅券を入れて撮影してみた。
コインケースは２つに分かれているので、普段は500円と100円硬貨、それ以外というように分けておくことができるが、海外旅行中は日本円と外貨のコインを分けておくとよいだろう。
旅券を入れたサイドはクレジットカードやデビットカート、キャッシュカード等を8枚収納することができる。
ペン差しもついているので、航空機内でEDカードや税関申告書を書くのにも便利。
香港滞在中に中国の深センにも行ってみたので、日本円と香港ドル、それに人民元も加わって3通貨を持つことになったが、その整理も簡単にすることができた。
KISS YOU IONPA
アイオニックのIONPAシリーズはイオンと音波振動で歯垢（しこう）を除去する歯ブラシ。
家で普段使いするhomeもあるが、今回持参したのは携帯できる小型のもの。単4電池1本で動作するので軽く小さい。毎分約13000回の振動は目に見えるものではなく手に伝わる振動で動作を確認することができる。（インジケーターLEDでも確認できる）
また、握る手と口腔内および歯ブラシでつながった回路で電流が流れ発生させたマイナスイオンで歯垢を除去する。
歯垢の主な成分であるカルシウムがイオン化するとCa2+であるのは中学校の理科で習ったとおり。つまりプラスの電荷を帯びているのでマイナスに帯電したものと結びつきやすいのは磁石と同じ。
では歯垢が落ちにくい原因のマイナスはどこにあるのかというと歯茎である。そこでIONPAでマイナスイオンを発生させて電気的に結びついている結合を歯ブラシ側に引き寄せて音波の振動で効果的に除去するというまことに科学的な方法で歯垢を除去する。実際に試してみたところ、歯磨き粉を使用しなくてもブラッシング後の吐き出した唾液は黄色いものに変化していた。
ただし歯磨きの目的には口腔内の清涼を保つという意義もあると考えられるので、少量の歯磨き粉を使用した方が満足感は得られる。
いずれにせよ、携帯ができて口腔内を清潔に保つアイテムとしては旅行や出張に最適と言えるだろう。
旅券の更新も旅先で…
日本の旅券は多くの国や地域に無査証で入ることができるのは海外旅行をされる方はご存知の通り。とはいえ、有効期限が迫っている場合は入国を拒否されるばかりか、航空機に乗せてもらえない場合もある。もちろん、旅行前に確認して更新しておくのが常道である。
しかし、日本では仕事が忙しくて申請と受領で2度もパスポートセンターに行かなければならず、そこまでの時間が取れないケースもあるだろう。そこで、有効期限が1年を切っていたら旅先で更新してしまう手もある。
もちろん渡航先に入国できるだけの残存期間は必要だが、旅券自体は有効期間が1年を切れば更新することができる。
香港の場合は1か月プラス滞在日数分の有効期間があれば無査証での入国は問題ないので、記者の場合は6か月を切ってしまった状態で香港に到着した。その足で在香港日本国総領事館に行き、旅券の更新を申請。香港の場合は申請日を含めず3営業日で新しい旅券を手にすることができる。写真は記者が香港で更新した新しい旅券だが、交付官庁が「在香港日本国総領事館」になっている。日本で交付されたものはすべて「外務省」になっている。
この新しい旅券で香港から陸路、深センに行くことができた。中国本土は有効期限が6か月以上を推奨しているので、有効期限が迫った旅券では入国拒否される可能性があるためだ。
もし、旅程が許すのであれば海外で旅券の更新をしてみても面白い。なお、手数料は日本とさほど変わらず決められた額を現地通貨の現金で納付する。
荷物は減らすべきだが…
LCCを利用すると場合によっては預託手荷物料金が航空運賃よりも高いこともあり、であれば二人で行ったほうが良かったという笑えない話もある。
概ねどの航空会社もハンドキャリーは7キログラムが上限になっているが、おみやげを買い込んで帰りの荷物のほうが多くなることを考えると、お買い物をする量にもよるが、機内持ち込みの手荷物は往路はせめて5キログラム以下に抑えたい。今回紹介したアイテムはその点も考慮して、質量の軽いかつ一つで複数のアイテムをまとめることができるものも積極的に加えたつもりだ。
海外旅行に限らず出張やちょっとしたお出かけにも役に立つと思われるので、皆さんのスタイルに合わせて選択していただければ幸いである。
※写真および動画はすべて記者撮影・収録
