ことわざで、「目は口ほどにものをいう」という言葉がある。
どうやら、万国共通の概念であるらしく、英語では「the eye have one language everywhere」という表現がされているようだ。
以前、「ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」というアメリカドラマが放送された。
作品中では、実在の精神行動分析学者であるポール・エクマンをモデルにしたおり、相手の細かな表情から嘘を見破り、犯罪やトラブルを解決している。この作品では「目は口ほどにものをいう」ということが体現されている。
とはいえ、私たちが日常で相手の目をみて、表面上の感情を伺うことはできても、相手の本当の感情や、嘘を見破るのは容易ではない。
熟練の精神行動分析学者であれば、細かな表情から嘘を見破ることができるだろうが、素人では勘を頼りにするしかない(天才的に鋭い勘で嘘を見破る人も世の中には多くいるが)
しかし、素人でもすぐにわかる5つのポイントがある。このポイントが分かれば、あすにでも日常生活で利用することも可能である。
①感情が分からなかったら、顔の左半分に注目する
あなたにとっては、向かって右側である相手の顔半分に感情は強く出る。感情は、眉毛・目・口に大きくでるが、顔の左半分に特に色濃くでる。これは合成写真をつかって、右側だけと左側だけで表情をつくった実験でも証明されている。試しに自分の顔を鏡でみて、確認してみるのもいいかもしれない。笑顔をつくってみると、左半分の方に表情が強くでているはずである。
無表情でなにを考えているか分かりにくい相手には、顔の左半分を注意してみて反応を確認してみよう。
②目が左上を向く(あなたから向かって右上)
過去に経験した出来事や、昔にみた風景などを思い出している。
③目が右上を向く(あなたから向かって左上)
いままでに見たことがない光景を想像している(嘘をつくときにはこの目の動きが関わるパターンが多い)
④目が左下を向く(あなたから向かって右下)
音楽や声といった聴覚に関わるイメージを思い出している。好きなバンドを質問したりすると、目は左下を向く傾向が強い。
⑤目が右下を向く(あなたから向かって左下)
身体的な苦痛や快感などのイメージを思い出している。
ポイントの②~④に関しては、カウンセリングを受けた人の臨床例を集めて、分析した結果である。
例えば、一度も経験したことが無いことについて、経験したかのように話をしている人であれば、目は右上をみて、しゃべっている可能性が高いといえるだろう。
もちろん、全てがこのポイントに当てはまるとはいえないが、相手の嘘や表情を把握しようとする際の目安にして頂きたい。
ビジトリーフォトより引用