年度末である3月も残すところあと少し。いつも以上に忙しく過ごしている人が多いのではないでしょうか。
ところで、あなたの職場に「外国人の同僚」はいませんか?
グローバル化が進み、社員構成も、企業そのものも多国籍化しています。
今や日本の中小企業でも、「外国人の同僚」は珍しい存在ではありません。
インフォキュービックが実施したアンケートによると、外国人労働者に対する日本企業の対応について、約7割が「課題がある」と感じているそうです。
一体どんな課題があると感じているのでしょうか? アンケート結果を見ていきましょう。
あなたの会社で働く外国人労働者はどこの国の出身?
同僚外国人の出身国は「中国」が一番多く、次いで「アメリカ」、「フィリピイン」、「韓国」と続くようです。
まだまだ数は多くありませんが、外国人が管理職に就いているという回答もあり、グローバル化の波を感じます。
一緒に働いていて「かなわない」とじるポイントは?
仕事をしている中で「あの人にはかなわない……!」と感じる瞬間はありませんか?
今回のアンケートでは、一緒に働いている外国人に対して48%が「ここはかなわない」と感じていることが分かりました。
特に「かなわない」と感じるところとして票が集まった「自由な発想」や「コミュニケーション能力」は、日本人の多くが苦手意識をもっているのかもしれません。
確かに、クライアントや上司と気さくに話す姿は、社会人として憧れますよね。
職場に外国人を増やしたい? 増やしたくない?
「あなたの職場にもっと外国人を増やしてほしいと思いますか」という質問の回答は、「増やしてほしい」が44%、「増やさないでほしい」が56%と意見が分かれました。
外国人の同僚は、確かに心強いですが、
言葉の壁や価値観の差など、働くうえで気になるところも多いのかもしれません。
一方で、「あなたの職場で、働いている外国人と仕事をするのは楽しいですか」という質問には、70.5%が「楽しい」と回答しました。
性別や年齢によっても感じ方はそれぞれですが、性別や年齢を問わず、外国人と仕事をすることを楽しいと感じている人のほうが多いようです。
生まれ育った環境や価値観が違うからこそ、新たな発見や刺激があるのかもしれません。
働いている外国人に対する日本企業の課題と、その課題の改善対策として挙げられたのは、以下のような意見でした。
働いている外国人に対する日本企業の課題はどのようなものだと思いますか?
・文化的な違いを理解すること
・宗教的要素の縛りを与えている
・長く勤めさせるための動機付け
・働いている日本人に対し、英会話力を向上できる環境を整える事
・もっとダイバーシティな環境が必要
これらの課題をどうすれば改善できると思いますか?
・コミュニケーションの改善、教育
・自由化したほうがいい
・人事がキャリアアップ制度の中に、英語の能力をくみいれること
・働いている外国人の方自身の将来像を明確に示すこと
・職場がホテルなので、お互い助け合えるスタイルをもう少し構築すべき
グローバル化が進む中、外国人と同じ部署で仕事をすることは、これからもっと一般的になってくると思います。
これらの課題は一朝一夕に改善できるものではありませんが、
今後、企業で快適に働くためのヒントになるのではないでしょうか。
もうすぐ新年度。新たに外国人との働き方を見直して、会社をより良いものにしていきましょう。