ベトナム、ホーチミン市で工事がすすむ都市鉄道計画。このプロジェクトを受注した日本企業連合は、いまどこを走っているか――。
今回は、本題に入る前に、出たばかりのニュースをひとつ。
ハノイでは、国際協力機構(JICA)が手がける「ハノイ公共交通 ICカード相互利用開発支援プロジェクト」に、西日本鉄道が参画したというニュースが流れた。
公共交通の整備がすすむハノイ市は、ICカードシステム導入について、公共交通機関ごとに独立して検討されている。
こうした事情を受け、同プロジェクトは異なる ICカードシステムによる不便さ解消すべく、相互利用が可能なシステム構築に必要な設計ガイドラインを定める予定。
また、乗継割引サービスなどのバス乗車サービス機能に特長をもつ交通系 ICカード「nimoca」を発行する西鉄は、これまで1道5県11事業者に導入実績のあるnimocaで培った技術を、海外展開する構え。
同プロジェクト参画で得たノウハウを、nimocaへフィードバックさせ、公共交通の利便性向上と他エリア・他業界に展開させる狙い。
ハノイに西鉄、ホーチミンに東京メトロと、ベトナムの公共交通事業に、複数の日本企業が参画している。
ホーチミンでは前回記したとおり、都市鉄道1号線の工事現場が動き始めている。
ホーチミン街歩き、市場や教会へ
工事現場からちょっと離れると、ホーチミンのいつもの日常が見えてくる。教会や市場もそのひとつ。
フランス統領時代に建てられたタンディン教会や、ホーチミン最古の教会サイゴン大教会はインスタ映えしそう。
チョロン市場からのベンタイン市場という順がいい
ホーチミンのチャイナタウン、チョロンへむかえば、まず市場に。チョロン市場では、中国系のベテランたちが、「買っていきなよ」と笑う。
いっぽうで、観光客向けのベンタイン市場は、チョロン市場より静かできれい。日本語で「どうぞ、いらっしゃい」と声をかけてくる。
雰囲気がガラッと違うふたつの市場。行くならば、チョロン市場からのベンタイン市場がおすすめ。
ちなみにホーチミン都市鉄道(地下鉄)は、このベンタイン市場を中心に、東西南北へ6路線が敷かれるプラン。
ベンタイン市場に立って、2020年の開通シーンを、想像してみて。
―――こうした都市鉄道工事やベトナムのホットな観光スポットなどを紹介する番組も始まった。スカパー!鉄道チャンネルでは、2月03日 21:00~21:30に『ベトナム満喫女子2人旅【続編】』をオンエア。同番組でも、ベトナムの“いま”を女子視点で切り取った映像が映し出されるから、チェックしてみて。
(写真:長谷川芽生、取材協力:ベトナム航空)