イケてるインスタグラマーらを集めたプロダクションが、動画制作配信事業に打って出るワケ

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1万~10万人規模のフォロワーを持つインスタグラマーなどを「マイクロインフルエンサー」と呼ぶらしい。「いいね!」を大量生産する彼女たちを集結させたプロダクションが、動画配信事業に打って出た。なぜ、静止画じゃなくて、動画なのか―――。

いわゆるインフルエンサー(購買意思決定に影響を与える人)を専属マネージメントするツインプラネット(東京都渋谷区)は、専属インフルエンサー70名、登録インフルエンサー数1000名を抱えるプロダクション。同社はこうしたインフルエンサーによる合計1000万人規模のフォロワーに向けて、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、トラベルの4カテゴリーで動画コンテンツを発信していくという。

その名も「IN-STAR」。メンバーは桃坂ナナや小澤しぇいん、棚橋佑実子、よしあき、齋藤美沙貴、大沼類、絢、MISAなど、そうそうたる面々。同社は、IN-STARの強みについて、「インフルエンサーの専属制」「動画に特化」「音楽レーベルとの提携でBGMも『いいね!』なサウンドを」の3つをあげている。

なぜいま、SNS系著名人らを集め、動画制作・配信事業を展開するか。同社は、所属する当社所属「ヴィエンナ」(フォロワー数5万4400人)のインスタグラム実績を例にあげて、こう伝えている。

「インスタグラム実績で通常2000~3000のいいね!数のところ、動画を投稿することにより4万再生を記録。いいね!数は、通常投稿の約2倍、コメント数は約3倍。5.0%を超える高いエンゲージメントが生まれた」(ツインプラネット)

タレントのふかわりょうが、世のトレンドである“インスタ映え”“いいね中毒”に疑問符をつけたコラム「いいねなんて、いらない。」で一定ユーザーの共感を呼んでいる。が、こちらは「いいね系どまんなか」を行く戦略マーケティングのよう。

映像クリエーターやCMディレクターが脚光をあびた時代から、有名インスタグラマーの視点で描く動画を配信する時代へ……。

これを記す中年記者は、「IN-STAR」という高速列車に乗れなかったどころか、まだその全容も確認できていない。とりあえず、その世界観を描いた動画で、今後の行方をイメージしてみようか――。

GAL

いま、そんな話題、こんな現場のなかにいます。