「何者」、塾講師の感想文
私は、この映画にあったような就活をした経験がない。それに、就活がうまくいかなかったら、自分で仕事を作ればいいと思っている。実際、そうした。だから、他人の目を気にして傷ついたり、ドタバタしているのは共感できない。
ただ、似たような経験はしてきた。なつかしい感じがした。
私は、主人公のように人生を演劇のように突き放してながめている面がある。しかし、その一方で観客席にいたら生きていけないのは承知している。だから、英語の資格試験もジタバタし、高校生に混じって京大を7回も受けた。
イタイ行動に見えても、他人がどう思おうと現場でドタバタしなければ道が開けないのは分かっている。
冷静にふるまっていた二階堂ふみが、全速力で面接会場に走っていく姿、泣き崩れる姿には感じるものがあった。「スクープ」での、二階堂さんの演技もよかった。
先日、東大卒で電通勤務の女性が自殺した。電通では二人目だ。一流企業と言われるが、超ブラック。私は、世間の評価をあまり信用していない。
塾業界でも、河合、駿台、代ゼミ、東進など有名な大規模校があるが、信用していない。ググってみれば、いろいろ事件が出てくる。
そんなところに内定をもらうために、必死になっている姿は哀れで滑稽だと思う。私は、そんな「寄らば大樹の陰」みたいな人より、アメリカ人のように「ガレージから」の方がカッコイイと思う。
塾、予備校業界でも、駿台講師と田舎の個人塾の講師とどちらが上かというと、必ずしも駿台講師と言えない。