【2016年6月8日出版】
『ひとり暮らしの小学生』という漫画が宝島社から出版されてジワジワと話題となっています。
この漫画はインディーズの方がブログにアップしていたもの。
作者の名前は松下幸市朗さん。
このマンガを自ら個人で電子書籍化。
それが人気となり出版されました。
絵はアキバ系にウケそうな『萌え系』で、しかも絶対にあり得ない設定の題名……
手に取る人は、なかなか居なそうなこのマンガが話題になっている理由とは?
1:ヒューマン・ストーリー漫画だから
人間味溢れる内容で、大人として色々と考えさせられる漫画です。
主人公は9歳の女の子リンちゃん。
舞台は1980年代の江ノ島。
両親が事故で他界した為、小学校に通いながら親が経営していた食堂を見よう見真似で営業して生計を立てています。
そんな主人公を取り巻く大人達が、少女から様々なことを考えさせられられます。
2:こういう大人、居そうだな・・・と思うから
もし自分が、こういう少女が1人で頑張っている食堂に偶然入ってしまったら? 漫画に登場する大人達は“陰ながら”主人公を応援します。
漫画の話ですが、実在しそうな登場人物たちを見ると「世の中、捨てたもんじゃな」と感じます。
3:あり得ない設定だがリアルな話も出てくるから
「親戚は居ないの?」
「資格もない、ましてや小学生が1人で食堂経営をしていいの?」
……などなど、ツッコミ所が満載ですがそこは漫画! ですがファンタジーではないリアルな生活も多々あります。
例えば、大家さんが家賃回収に来たり電気代の高さ、給食費が払えない等の問題に頭を抱える主人公が描写されています。
4:だが『お涙頂戴』ではなく苦境を“ギャグ化”しているから
設定だけを聞くと“可哀想な子供が健気に生きる漫画”だと思われそうですが、惨めな事も、前向きに受け取り元気に逞しく生きる主人公。
そこを、ギャグとして描写としている点は、読者をクスっと笑わせてくれます。
5:絵は萌え系だが“いやらしい”描写が全くないから
アキバ系にはウケの良い“萌え”な絵。ですが女性には、なかなか理解されません。
子供を性的な魅力に感じさせるような描写は『ロリコン?』『気持ち悪い!』などと敬遠されがちです。
ですが、この漫画にはそういう要素が1つも含まれていません。
それが“純粋さ”を感じ、自然な小学生として男女問わず受け入れられるのでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
筆者も購入して読んでみましたが登場する様々な大人達の思いに、とても共感が持てました。
リアルじゃないのに“何か”がリアル
そういう漫画だから、人気が出ているのかもしれないですね。
【参考】
『ひとり暮らしの小学生』オフィシャルブログ
http://hitorigurasinorin.blog.fc2.com