童謡『ぞうさん』に学ぶ コミュニケーションの取り方

  by マユゾノ  Tags :  

若者のコミュニケーション能力低下が叫ばれる昨今。
1人で弁当を食べたり、1人で旅行に行ったり、1人で酒を飲んだり、1人でゲームに熱中したり。ぼくら、ひとりでできるもん世代。

しかし人間は1人では生きていけません。生きている限りは誰かの世話になっております。

たとえば、今着ている洋服を、デザインした人、縫った人、袋に詰めた人、運んだ人、お店に並べた人……
コンビニに寄るだけでも、コンビニの店員さん、おにぎりを作る人、運ぶ人、飲み物を作る人、あなたとコンビにファミリーマート……
などなどたくさんの人のお世話になっております。

どっちみち1人で生きていくことが出来ないのならば、身の回りの人たちと仲良くしてこそ、人生をもっと楽しめるのではないのでしょうか。

では、どうすれば人と上手にコミュニケーションを取ることが出来るのでしょうか。

そのヒントは、皆さんご存じのとある童謡に隠されておりました。

それは『ぞうさん』です。
早速、歌詞を見てみましょう。

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

そうよ かあさんも
ながいのよ

おわかりいただけただろうか。

おはなが ながいのね
と聞かれたことに対しての
そうよ かあさんも ながいのよ
と言う絶妙な返し。どんなに寡黙な人であっても、思わず突っ込んで話をしてみたくなります。家庭の事情を根掘り葉掘りエボニーアイボリー聞いてみたくなります。
(もしここで「おまえのかあさんのことなんかしらねぇよ」とか思う人は、しばらくお寺で修行することを勧めます)

つまり、相手が気になるような、聞き返したくなるような返し方をこちらからすることで、会話のキャッチボールが成り立つのです。

これを現代風に分かり易くすると――

「ローラちゃんは脚が長いね」
「サンキュー☆フフッ♪
 あのね、お母さんもとーっても長いの。でもぉ、顔はあたしよりも弟の方が似てるんじゃないかなーって、あたしは思ってって-。それでね、弟がまだこーんなに小さい時の話なんだけどー、なんだっけー、忘れちゃった☆フフッ♪」

と、こんなに会話が弾むわけです。

では次は逆に、間違えたパターンを『ぞうさん』に当てはめて、見てみましょう。

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

そうよ あんがいね
ながいのよ

これでは会話がここで終わってしまいます。次に繋がるような返しをしましょう。

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

そうよ あなたより
ながいのよ

どんなにSを気取っていても、初対面ではただの嫌みなヤツになってしまいます。

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

そうよ そうなのよ
ながいのよ

1人で盛り上がる磯野貴理子タイプはうっとうしいですね。

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

そうよ それなりに
ながいのよ

謙虚なのは素晴らしいことですが、会話は続きません。

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

そうよ ふほんいに
ながいのよ

もっと自分を好きになりましょう。

そう、自分を好きになればこそ、相手のことも好きになれるのです。
そして好きな相手であれば、楽しませようと思うはずです。

みなさんもこれを機に積極的にコミュニケーションを図り、人生を幸福で豊かなものへとせしめましょう。バイバーイ☆フフッ♪

『脚本を勉強中のフリーター』という危うい肩書きを持ちながら、どっこい生きてます。