さくらどき なばなどき

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桜も現在見頃になりつつですが
菜花、菜の花も今 季節の花です。。
2月12日の司馬遼太郎の命日は「菜の花忌」と称されています。司馬さんが野の花、たんぽぽや 菜の花といった黄色い花がとりわけお好きで、『菜の花の沖』という長編小説があるくらい…その由来もあり 「菜の花忌」とのこと。

実は 千利休が秀吉の命により 天正19年2月28日に自害した日という 旧暦で2月28日、新暦では3月27日あたりでしょうか…この通称「利休忌」も別称で「菜の花忌」と呼びます。
利休が生涯 菜の花を好んだため、、自刃した最期の茶室に活けられていたのが菜の花だったから、、など諸説ありますが、
流派によっては 利休忌が終わるまで茶席には菜の花を活けず 菜の花にちなんだお菓子も控えてみたり、しつらえで 菜の花は飾り故人を偲ぶというカタチをとったりと意外に様々です。

本来茶の湯を通じて 利休の伝えたかったこと…侘び と 寂び
潔く清楚でかつ質素な生活の中
最小限または不足の不完全な状態だからこそ 真の美しさや心満たされる充足感を…という思想。
それぞれのモノとココロに対する執着度が伺える思想。

故人の好きだった花を飾って“偲ぶ”か
飾らないことで“偲ぶ”か…

九州には各所に菜の花の名所があります。
一番有名な 鹿児島南端 薩摩半島の開聞岳、
大分は国東半島の長崎鼻、
そして此処 福岡博多にも 能古島にある のこのしまアイランドパーク。夜間ライトアップも♪

桜だけではない お花見を…
菜の花を愛でながら 少し 利休さん 司馬さんを偲びつつ、心満たされる休息の時でも。

此方では主に歳時記を 気ままに つれづれ赴くまま よろしければ おつきあいくださいませ…

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