2011年3月11日から5年目を迎えようとしている。
かさ上げ工事や復興住宅の建設が進む一方で、“高すぎる”防潮堤の建設問題など、震災前にあった街の活気を取り戻すまでには、まだまだ時間がかかるの現状だ。
そして今年も3月11日の気仙沼の夜空に3本のヒカリの柱が立つ。
それが「3月11日からのヒカリ」プロジェクトだ。
同プロジェクトは東日本大震災が発生した3月11日に三陸沿岸の都市・気仙沼市内湾(鼎が浦)から日の入り後の夜空に悼みと希望の3本のひかりを立ち上げ続けるイベント。2012年に気仙沼在住者と全国の有志で始まった。
実行委員長の斉藤道有氏は
「もうすぐ震災から5年、3月11日からのヒカリも5回目の開催。当時はむちゃくちゃに漕ぎ着けて、たくさんの人に手助けしてもらってた。開催後はまた来年やるの?いつまで続けるんですか?と、そんなことわからないだろうってこともあったけど気持ちは決まっていたんだと思う。毎年たくさんの人に支えられて迎える5年目。みんなのものになりつつあるこのプロジェクトを、みんなのものにしてほしい。今年もどうぞよろしくお願いします」とコメント。
当日の3月11日の18時30分から防災無線から流れる『見上げてごらん夜の星を』のメロディーを合図に点灯し、多大な犠牲への悼みと生きる希望の象徴として、また震災の記憶を刻む碑となり、これから進む未来を照らす灯が深夜0時までの約20,000秒の祈りの時として刻む。
場所は気仙沼市内湾の別名『鼎が浦』と呼ばれる場所。3つの岬で囲まれた気仙沼内湾は、古来より3つの足に支えられた器を意味する「鼎(かなえ)」から「鼎が浦」と呼ばれてきた。
『世界中の人々の気持ちを寄せ合いながら震災の記憶を刻む碑となり、そして私たちの未来を照らす灯になることを願う。』
最後に実行委員会からの注意事項を記載
「このイベントはどこかの会場への集客を目的とはしておりません。気仙沼の内湾を望む地域であれば、どこにいてもご覧になっていただけると思います。皆様が生活されている場所から、空を見上げていただけましたら幸いです。」
『海と生きる』を復興スローガンに掲げた気仙沼。5年目を迎える日にそれぞれの想いを込めた3本のヒカリの柱が立つ。
ホームページ
http://311hikari.jp/
39-311市民参加テキスト中継
http://311hikari.jp/livecommentary
3月11日からのヒカリ募金ページ
http://311hikari2016.peatix.com/
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