【鉄道マニア必見】東京都立中央図書館で「東京の鉄道史」開催中

東京メトロ日比谷線の広尾駅から歩いて10分程。有栖川宮記念公園内にある東京都立中央図書館で『東京の鉄道史-鉄道が築いた都市、東京-』が開催されている。

■立体模型『東京動脈』も展示

東京の発達に欠かせなかった鉄道を『東京の鉄道史』と『東京の鉄道会社』に分けて展示するもので、図書館の蔵書に加え、地図、雑誌、パンフレットなどで分かりやすくまとめている。

また栗山貴嗣さんが都内の地下鉄を模型化した東京動脈も展示している。

■豪華な私鉄各社の社史

展示内容は、どれも興味深いものだったが、そこから2点紹介したい。1つは鉄道の前身となる馬車鉄道の推移だ。

明治中頃の最盛期には、馬車鉄道向けに2000頭を超える馬と300両以上の車両があったそうで、それだけの馬車鉄道が都内を走り回っていたことは驚きだ。ただ普通の馬車や人力車などがあったにしろ、東京都心の人口移動が300両の車両で足りていたことも興味深い。

もう1つは私鉄各社の社史だ。

明治期を中心に誕生した鉄道各社は、2000年頃にちょうど創業100年を迎えたところが多い。そうした節目に作った社史は「やはり力を入れているなぁ」と思わせる出来ばえだった。

■NHK『プロジェクトX』も上映

室内に設置した大型モニターでは、NHK『プロジェクトX 挑戦者たち 通勤ラッシュを退治せよ 世界初・自動改札機誕生』などをビデオ上映している。

訪れた時間には、『100万座席への苦闘 みどりの窓口・世界初鉄道システム』を上映しており、聞きなれた中島みゆきさんの「地上の星」が流れていた。

■スタンプラリーでパスケースをゲット

同時にスタンプラリーも実施している。

鉄道をテーマにした『品川海岸』『[万世橋上野間]高架鉄道』『万世橋』『地下鉄運行の光景』

『日本橋より三越を望む』、そして『東京都立中央図書館のシンボルマーク』の6つのスタンプを押してアンケートに答えると、三世歌川広重による『東京八ツ山下海岸蒸気車鉄道之図』(部分)をデザインしたパスケースが貰える。

ちなみにデザインは1種類なので、「コンプリートするぞ!」と頑張る必要はない。

東京都立中央図書館『東京の鉄道史-鉄道が築いた都市、東京-』は、3月21日まで。入場無料。

東京都立中央図書館 お知らせ『東京の鉄道史-鉄道が築いた都市、東京-』
http://www.library.metro.tokyo.jp/event/news_oll/tabid/1229/Default.aspx?itemid=1264

『東京の鉄道史‐鉄道が築いた都市、東京-』チラシ
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2016/01/DATA/20q1d100.pdf

※トップ画像は『東京の鉄道史‐鉄道が築いた都市、東京-』チラシのスクリーンショット
他は著者撮影

証券会社勤務を経てライター業に。 日々、こぼれたものを書いていこうと思います。