アメリカの民間ロケット企業・スペースX社が開発する『ファルコン9』の21号機が、1月17日13時42分(現地時間)にカリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられた。海洋表面の高さを観測する衛星『ジェイソン3』を軌道に乗せることに成功したものの、念願だった第1段ロケットの回収には失敗した。
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同社のロケット回収・再使用計画は、成功すれば打ち上げコストを100分の1にまで減らせるかもしれないと期待されているプロジェクトで、昨年12月に打ち上げられた20号機は、陸上のポイントに正確に軟着陸し、初めて第1段ロケットの完全な回収に成功していた。
今回はより難度の高い洋上プラットフォームへ軟着陸して回収する計画だったが、ほぼ垂直に速度を抑えながら着地することに成功したものの、ロケットを支える4本の脚のうち1本が折れてしまい、結局ロケットは転倒、爆発してしまった。脚を固定する留め具が作動しなかったためとみられている。
今回の失敗について同社CEOのイーロン・マスク氏は「留め具が作動しなかったのは打ち上げ時の濃霧が結露して凍結したせいかもしれない。着陸速度は問題なかったし、今後の洋上着陸については楽観的でいる」との見解を示している。
画像とソース:イーロン・マスク氏の『Twitter』および『Instagram』より引用
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