いよいよ季節は11月、冬が少しずつ近づいてきた。
冬はどこに出かけようかと、アウトドアの予定を立てている方もいらっしゃるだろう。
スキーやスノボもいいけれど、今回はそれとはまた異なる冬のアウトドアスポットをご紹介。
大阪や関西在住の方には、耳寄りの情報だ。
オススメするのは、冬の金剛山ハイキング。
大阪でもっとも大きな山、金剛山。
冬になると一面に雪が積もり、その時期しか見られない独特な世界を見ることができるのだ。
今回はそんな銀世界の金剛山に関して、去年の体験を元にレポートしてみた。
事前準備
冬の金剛山へ行くには、最低限準備しなければならないものがある。
金剛山はそこまで危険な山ではないが、それでも舐めてかかれば大事故に繋がりかねない。
・防寒着
・運動靴
・アイゼン
この三つは用意しておきたい。
防寒着は、もはや用意して当然。
半袖で冬山に登るなんて、自殺行為以外の何者でもない。
上着に手袋、厚めの靴下(替え含む)できれば耳当ても揃えたいところだ。
運動靴。
これは履き慣れたスニーカーなどでもよいが、できれば登山用のトレッキングシューズなどが望ましい。
私が去年使ったのはこの靴。
1万円前後のそれほど高級ではない品だが、ささやかな防水加工が施されていて使いやすい。
アイゼン。
これについてはよく知らない人も多いかもしれないが、要は外付けのスパイクの様なものである。
これを靴につけなければ、凍結した坂を登ることができない。
このアイゼンは去年、金剛山の登山口付近で販売していたものを購入した。
値段は2000円程度、買いに行く時間がない人はそこで買ってもいい。
いざ、冬の金剛山へ
準備ができたら、休日を利用して金剛山へ行こう。
金剛山への行き方は色々あるが、私がよく利用しているのは、近鉄富田林駅からバスで「金剛登山口」まで行く方法。
運賃は520円。
同じバスで「千早ロープウェイ前」まで行き、ロープウェイを利用するという方法もある。
こちらは運賃580円。
ただし、ロープウェイは混雑している可能性が高いので、その点はご注意を。
そうしていよいよ、金剛山へと登る。
はじめのうちはそうでもないが、徐々に積雪量は多くなり、そこら中が真っ白になってくる。
そうすると、どんどん歩きづらくなる。道が凍結してしまっているのだ。
アイゼンを持っていない人はおそらく坂道を登れない。無理して登ろうとすれば事故の元だ。
アイゼンを持っていなければ、残念だがここで引き返すしかない。
凍った道にスパイクを突き立て1時間ほど雪道を進むと、やがて山小屋にたどり着く。
ここは折り返し地点、お昼ごはんを食べよう。
この山小屋を過ぎたあたりからが本番だ。
夏であれば木々が多い茂っている山道は、この季節たくさんの樹氷に囲まれている。
まさしく、銀世界。
真っ白に包まれた世界の中を、ひたすら歩いていく。
大阪にも、こんな場所があったのだ。
歴史ある金剛山を歩いていると、このような祠や石碑に度々出会う。
雪に包まれたこれらは、なんとも神秘的だ。
頂上付近にて、野鳥を餌で手懐けている人に出会った。
こちらがその時の写真。
この鳥、ヤマガラというらしいが、手に平気で乗ってくるほどだった。
いよいよ頂上、ここらへんには神社の他に大きな寺があり、山伏などの姿を見かけることができる。
休憩所で、暖かい飲み物をどうぞ。
ここが見晴らし台。見ての通りの絶景だ。
雲がすぐ真上まで迫っているその様は、印象絵画のごとし。
いやあ、登ってきた甲斐があったというものだ。
金剛山ライブカメラもオススメ
以上、冬の金剛山に関するレポートである。
この絶景の数々、是非読者の皆さんの目で確かめていただきたいのだが、どうしても行けないという場合もある。
そんな時には、金剛山ライブカメラ( http://www.kongozan.net/live/live_f.html )がオススメ!
金剛山山頂見晴らし台の景色を、家にいながら楽しめちゃうのだ!
もちろん、実際に行った場合とでは体感できない分実感が沸かないかもしれないけれど、雰囲気は感じることができる。
このライブカメラを試しにご覧になってから、登山を決めるというのもいいだろう。