Gartnerによると、2015年3Qに、世界のPCの出荷台数は、7.7%減少したという。
PCの価格が、米国のドルの価値が上がり、より高くなったので、米国以外でのPCの売上が減少した。
Gartnerによると、世界のPCの出荷が、2015年の3Qに、2014年の3Qから、7.7%減少した。
デスクトップPCの、世界の出荷台数は、5%以上減少した。
MacBook AirとMicrosoft Surface Proといった、ハイエンドのウルトラモバイルも含む、ノートブックPCの、世界の出荷台数の減少率は、5%未満であった。
Windows 10は、2015年3Qに、出荷が開始されたが、あまり、この四半期のPCの出荷台数の伸びに影響を与えなかった。
Gartnerのアナリストは、この2015年3Qにおける、Windowsの出荷の焦点が、新しいPCに、Windows 10をプレインストールすることよりも、既存のPCのWindowsを、Windows 10へアップグレードすることにあるという。
Windows 10への移行は、今年のクリスマス・シーズンに立ち上がるだろう。
Gartnerの2015年3Qのパーソナル技術の調査によると、次の12ヶ月に、消費者の50%が、PCを購入したいと思っており、21%が、タブレットを購入したいと思っているという。
Lenovoは、2015年3Qの世界のPCの出荷台数が、4%減少したにも関わらず、世界のPCの出荷台数の20.3%を占め、トップを維持した。
2015年3Qに、Lenovoは、EMEAとJapanで、PCの出荷台数が2桁減少したが、米国において、PCの出荷台数が、22%増加した。
1)2014年3Qと2015年3Qにおける、世界のPCベンダの、出荷台数の実績と見積
(単位:1000台)
2015年3Q 2015年3Q 2014年3Q 2014年3Q
ベンダ 出荷台数 シェア 出荷台数 シェア 成長率
Lenovo 14,995 20.3 15,623 19.6 -4.0
HP 13,658 18.5 14,226 17.8 -4.0
Dell 10,160 13.8 10,106 12.7 0.5
Apple 5,603 7.6 5,521 6.9 1.5
Acer 5,448 7.4 6,804 8.5 -19.9
Asus 5,233 7.1 5,824 7.3 -10.1
その他 18,630 25.3 21,737 27.2 -14.3
合計 73,728 100.0 79,842 100.0 -7.7
注)データには、デスクトップPC、ノートブックPC、および、ウルトラモバイル・プレミアムが含まれる。
ソース:Gartner、2015年10月
HPは、世界のPCの出荷台数が、前年同期から、4%減少したが、2位を維持し、市場シェアが、18.5%に達した。
HPは、EMEAにおける出荷台数が不調であったが、アジア/パシフィックと米国において、出荷台数の増加が、相殺された。
世界で3位のベンダになった、Dellは、1年前と比べ、出荷台数の増加がフラットになった。
Dellは、殆どの地域で、PCの出荷が好調ではなく、日本での出荷台数が、2桁減少した。
アジア/パシフィックと米国において、Dellは、他の地域の平均よりも、速く成長した。
米国における、PCの出荷台数は、2015年3Qに、前年同期から1.3%減少し、合計で1700万台に達した。
世界の市場トレンドと同様、米国市場は、デスクトップPCの減少により相殺され、ノートブックやウルトラモバイルにおいて、成長を経験した。
HPは、米国市場において、PC出荷台数の27.8%を占め、1位を維持した。
Lenovoは、米国において、ハイブリッドが好調で、PCの出荷台数が22%増加し、トップ5ベンダの中で最も成長した。
2)2014年3Qと2015年3Qにおける、米国のPCベンダの、出荷台数の実績と見積
(単位:1000台)
2015年3Q 2015年3Q 2014年3Q 2014年3Q
ベンダ 出荷台数 シェア 出荷台数 シェア 成長率
HP 4,710 27.8 4,615 27.6 2.1
Dell 4,098 24.2 3,971 23.7 3.2
Apple 2,505 14.8 2,336 13.9 7.3
Lenovo 2,120 12.5 1,738 10.4 22.0
Asus 769 4.5 958 5.7 -19.7
その他 2,759 16.3 3,127 18.7 -11.8
合計 16,962 100.0 16,745 100.0 1.3
注)データには、デスクトップPC、ノートブックPC、および、ウルトラモバイル・プレミアムが含まれる。
ソース:Gartner、2015年10月
EMEAにおける、PCの出荷台数は、2015年3Qにおいて、前年同期から、17.4%減少し、合計2000万ドルになった。
EMEA地区で、PCの出荷台数が減少したのは、貨幣価値が低下し続けたからでもある。
西欧において、多くの新たな製品が、2015年9月末までに遅延したので、新学期が始まるシーズンのPCの出荷台数の伸びは、比較的弱い。
アジア/パシフィックのPCの出荷台数は、2015年3Qに、前年同期から、1.7%減少し、2630万台に達した。
消費者は、弱い経済と通貨価値の変動のために、PCの新規購入に注意深くなった。
アジア/パシフィックにおいて、デスクトップPCの出荷台数が、4.9%減少したが、モバイルPCの出荷台数は、2015年3Qに2.2%増加した。
最終的な統計は、GartnerのPC Quarterly Statistics Worldwide by Regioプログラムで、顧客に提供される。