ビデオ広告のリコールは、ビデオを見るデバイスの種類に関わらず、高い。 2015年8月10日
By eMarketer
eMarketerは、今年、米国において、ビデオ広告の売上は、前年同期から、33.8%増加し、77億7000万ドルになり、デジタル広告への全支出の13.3%を占めるようになると見積もっている。
ビデオ広告に内、モバイル・ビデオ広告の売上は、前年同期から、70.4%も上昇し、26億2000万ドルに達するだろう。
2019年までに、ビデオ広告の売上は、143億8000万ドルに達し、この内、モバイル・デバイス向けのデジタル・ビデオ広告の売上は、68億6000万ドルを占めるだろう。
最近の調査によると、現在、消費者がいる場所と、消費者の興味に適合した、ビデオ広告を提供することにより、マーケッタは、ビデオ広告の効果を向上させることができるという。
AOLは、2015年1Qに、米国のビデオの視聴者が、それぞれのデバイスで、ビデオ広告を、どのように見ているかに関する調査を実施した。
1.2015年1Qにおける、デバイスのタイプごとの、米国のモバイル・ビデオの視聴者の、ビデオ広告に対する態度の割合
1)同じ2つのビデオ広告が、繰り返し表示されるという、米国のビデオ視聴者の割合
ビデオ視聴者のデバイスのタイプ 回答者の割合
スマートフォン 75%
タブレット 73%
デスクトップ 64%
2)ビデオを再生中に表示される、ビデオ広告が多過ぎるという、米国のビデオ視聴者の割合
ビデオ視聴者のデバイスのタイプ 回答者の割合
スマートフォン 62%
タブレット 59%
デスクトップ 57%
3)ビデオ広告の長さが、視聴しているビデオに対して長過ぎるという、米国のビデオ視聴者の割合
ビデオ視聴者のデバイスのタイプ 回答者の割合
スマートフォン 45%
タブレット 38%
デスクトップ 33%
ソース:AOL、2015年7月20日
2015年1Qに、広告のリコールに関して、少なくとも1ヶ月間に、モバイル・デバイス上でビデオを見た、米国のインターネット・ユーザ(13才~54才)を対象に、AOLにより実施された調査によると、10人に8人以上が、各オプションにリストされた、ビデオ広告の配置を思い出し、ビデオ広告をリコールしたと回答した。
米国のタブレット・ユーザの84%が、ビデオ広告をリコールした。
米国のスマートフォン・ユーザの83%が、ビデオ広告をリコールした。
米国のPCユーザの82%が、ビデオ広告をリコールした。
モバイル・デバイスで、ビデオを見た、米国のインターネット・ユーザ(13才~54才)を対象にした、ビデオ広告のリコールに関して、AOLが実施した、調査結果によると、ビデオ広告のリコールは、常に、ポジティブなものではないかも知れないという。
広告主のビデオ広告が、視聴者から煩わしいと感じられているという、回答は、デスクトップやラップトップのユーザよりも、モバイル・デバイスのユーザの方が多かった。
AOLは、モバイル・ビデオの視聴者に、自分たちのデジタル・ビデオ広告に対する、態度に関して尋ねたときに、スマートフォンのモバイル・ビデオ視聴者の3/4は、同じビデオ広告を何度も見たことに不満を感じたと回答した。
タブレットのモバイル・ビデオ視聴者の73%が、同じビデオ広告を何度も見たことに不満を感じたと回答した。
これに対し、PCのビデオ視聴者の67%が、同じビデオ広告を何度も見たことに不満を感じたと回答した。
ビデオ再生中に、表示される広告が多すぎると回答した、ビデオ視聴者は、タブレットやPCのビデオ視聴者よりも、スマートフォンのビデオ視聴者の方が多かった。
スマートフォンのビデオ視聴者の、より短いビデオ・コンテンツに対する好みの調査によると、スマートフォンのビデオ視聴者の45%は、ビデオ広告の長さが、視聴しているビデオに対し、長過ぎることに、不満を持っていると回答した。
タブレットのビデオ視聴者の38%は、ビデオ広告の長さが、視聴しているビデオに対して長過ぎることに、不満を持っていると回答した。
PCのビデオ視聴者の33%が、ビデオ広告の長さが、視聴しているビデオに対し、長過ぎることに、不満を持っていると回答した。