法律上、自転車は軽車両という分類になります。運転免許がなくても乗れる手軽な乗り物として、多くの人が利用しています。
とはいえ、いくら運転免許がいらないとはいえ、道路を走る以上は道路交通法という法律と無縁になるわけではありません。
本来、許可がない場合は、歩道を走ることは違法です。また、傘を差したまま自転車に乗ったりするのも違法行為。
お酒を飲んだ後、自転車に乗った場合は、飲酒運転として処罰されます。
とはいえ、運転免許がいらないことを前提にしていたため、軽微な違反については説諭程度ですまされてきました。
ところが、ブレーキがない自転車にわざと乗ったり、赤信号を無理やりわたるなどといった危険な行為はとどまることを知りません。
自損事故だけでなく、人をはねて大けがをさせたりといった事故も増加したため、今年の6月に、道路交通法が改正され、危険な自転車の運転について取り締まりを強化することとなりました。
道路交通法改正から一か月。警察に検挙された違反者は、全国で549人。
もっとも多い違反行為は、赤信号を渡ったケース。その次に多いのが、遮断機が下りた後に、踏切に入る行為だったそう。
都道府県別でみると、警視庁、大阪府警、愛知県警、兵庫県警がダントツに多いようです。
いずれも人口が多い地域ですが、関西の府県が大多数ということをみると、みなさんせっかちなんでしょうか。
自転車事故は、時として死亡事故に至ることもあります。
自分だけでなく、他人の命にかかわる問題だと考えて、自転車を利用したいですね。
※写真はイメージ足成より http://www.ashinari.com/2014/08/14-389711.php