(画像は筆者の愛犬達。車のリアハッチが開いても落ち着いて待機してる。)
ドアを開けると犬が飛び出す…..なんてことはありませんか?
犬が勝手に飛び出してしまうと思わぬ事故にも繋がりかねません。玄関のドアが開いて犬が飛び出しで迷子になったり、車のドアから犬が飛び出しで事故にあった…などの相談も多く寄せられます。犬が勝手に飛び出さないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
ドアが開いても興奮しないようにする
犬はお出かけが大好き。なのでドアが開くと、つい興奮して飛び出すことがあります。なぜ興奮するかというと犬は“ドアが開く=外に出れる”と日常の生活の中で学習しているからです。待ちに待った外出のスタートはドアが開く瞬間なのです。家のドアでも、車のドアでもドアが開く前から犬は外出を察して興奮が高まります。玄関のドアなら、飼主の荷支度の様子を見て察します。車のドアなら車庫入れなどから察し興奮します。そしてついにドアが開くとテンションは最高潮を迎えて一気に飛び出すというメカニズムでしょう。なので飼主はドアを開ける前に犬の興奮度を下げる必要があります。
具体的な方法
玄関のドアでも、車のドアでも方法は同じです。ドアを開ける前に犬に「座って」と「待って」と指示を出します。「待って」の指示だけでも落ち着けるようなら問題ありません。そしてドアを開けます。次に犬のリードを持って準備ができたら「よし!」の指示で外に出ます。この「待って」の指示が確実に理解していれば、犬は勝手に飛び出すことはできません。なぜなら「よし!」の指示が出るまでは動けないからです。
基本的な服従訓練を日頃から行う
服従訓練と言うとアレルギー反応が出る人もいるかもしれませんが、そんな大層な事ではありません。服従訓練の基本科目は”スワレ=座って”や”フセ=伏せて”や”マテ=待って”や”ツイテ=飼主の側面に付く”などです。どの項目も犬の興奮度を下げるのに一役買います。とくにここでは”マテ=待って”が重要となります。これらの項目は日頃から練習をしておくのが良いでしょう。
コマンド”マテ”の誤解
マテの指示はよく誤解されがちです。一般にオヤツやご飯の時に出すコマンドと思っている方が多いようですが、マテのコマンドは「よし!」のコマンドが出るまでその場で待機することを意味します。このコマンドがしっかりと理解できていれば、ほぼ確実に犬は勝手には動きません。マテの教え方は私のブログで詳しく紹介していますので、ご興味があればご覧ください。(http://ameblo.jp/healthydogownership/entry-11824259442.html)
すべては愛犬のために
マテのコマンドを理解すれば飛び出しはなくなります。これは愛犬の安全を守る上でとても大切なことではないでしょうか。迷子になったり、交通事故になってからでは手遅れです。日頃からしっかりと練習すればどんな犬でも覚えられます。愛犬のお出かけは楽しくなくてはなりませんよね。そのためにはこの”マテ”を活用することをお勧めします。
中々うまく教えられないと感じたら、お近くのトレーナーに依頼して教え方を指導してもらいましょう。
”マテ”を覚えて安全で快適に愛犬とどんどん出かけましょう!
Top画像は著者撮影の物