四国八十八カ所最後の寺 大窪寺で弘法大師の願がかなうプレミアムうどんを食してきた

  by 松沢直樹  Tags :  

唐突ですが、四国八十八カ所ってご存知でしょうか? 
弘法大師・空海が実際に歩いて修行された場所を辿ることで、願いがかなうと信じられているのだそうです。その修行をするのが遍路行、いわゆるお遍路さんですね。

四国の全部の八十八カ所のお寺を順番に歩いて巡るのだそうですが、その最後のお寺に参拝してきました。

大窪寺(おおくぼでら)は、結願(けちがん)の寺と言われているそうで、八十八カ所のお寺を巡ってこられた方の願いを弘法大師がかなえてくださる有り難い場所なのだとか。

さっそく、読者の皆様の幸運と健康を祈願してまいりました。

弘法大師・空海という方は、唐に留学された上に、干ばつにあえいでいた香川に満濃池(まんのういけ)を掘ったりされた超人的な人なんだそうです。

今でいうなら、東大を出て、ハーバード大学に留学して、オリンピックに出て全種目金メダルとって、今度は社会基盤整備事業に進出して、信じられないスピードで道路とか灌漑設備とかを整備された感じらしいですね。

さてさて、そんな神がかった弘法大師のご利益を、読者の皆様にも与えていただけるように、参拝してまいりました。

さてさて、参拝を終えた後は、うどんの行であります。

八十八庵さんは、遍路行を終えた方をあたたかく迎えてきたお店。お座敷が広く、めいめいが好きな場所に座って旅の疲れを癒やしながら食事を取ることができます。そういえば、うどん自体、中国からもたらされた食品ですから、弘法大師の御利益がありそうですね。

さて、早速ですが、私は地元の小麦「さぬきの夢」とプレミアム和牛を使ったうどんをいただくことにしました。

オリーブ牛入り打ち込みうどん(1250円)

アップだと大きさがわかりにくいですけど、この写真だとどれだけの量かおわかりいただけると思います。

鉄鍋一杯! すごいボリューミーなんですが……

あれあれ、するすると食べられてしまいます。

「打ち込みうどん」というのは、他の地域でいう味噌煮込みうどんみたいな感じなんですが、味噌味がきつくなく、さらさらとしている感じですね。オリーブ牛肉も、やわらかさを保っていて、味噌と良く合います。鉄鍋いっぱい食べられるのかなと思っていましたが、あれだけ食べてももの足らない感じ。

食べてる合間から、どんどん消化していってしまうようなやさしい味でした。

ちなみに、鍋つかみが「わらじ」になっているのは、弘法大師が四国を歩いて修行された故事にあやかって、御利益を授かるためなのだそう。何から何まで、御利益がありそうなおうどんですね。

香川は、お遍路さんの接待(おもてなし)が日常になっていることもあってか、
遠方からきたということで、みょうがの押し寿司と、こんにゃくのお寿司をサービスしてくださいました。

みょうがの押し寿司は、蓮の花を切ったような形をしていて、仏様の慈愛が得られるのだとか。有り難いことです。

地元で栽培されたこんにゃくの田楽をシメにいただきましたが、これがまたさっぱりとして美味。

およそ2日分くらいの量の食事をいただいた感じでしたが、すぐにおなかがすいてきて無駄に元気になりました。

これも弘法大師の御利益なのでしょうか? お越しになられた際は、ぜひ一度ご賞味くださいね。

八十八庵
住所   さぬき市多和兼割93-1
電話   0879-56-2160
営業時間 8:00-17:00(12月30日 12月31のみお休み)

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長