加計学園獣医学部、特別推薦入試受験者が全員合格!

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12月9日に行われた岡山理科大獣医学部の特別推薦入試と専門学科・総合学科特別推薦入試の合格者発表が12月18日にありました。競争率は1.0倍で受験者された方、全員が合格されました。おめでとうございます。

加計学園の獣医学部というと、各メディアで「600名の応募」「30倍以上の競争率」といった報道が盛んにありましたので、もしかすると、この「競争率1.0倍」という話に違和感を覚えられる方がいらっしゃるかも知れません。実は応募者が殺到したというのは、16と17日に行われた併願が可能な推薦入試C方式の志願数です。この推薦入試C方式は、推薦に必要とされる評定平均も無く、多浪人生でも受験ができる既存の自由医学部には無い形でした。また内容も、調査票と基礎的な学力試験が二科目のみの選考で面接や小論文の試験も無く、生物を選択しなくても受験できる内容。さらに全国各地の会場で受験が出来る上に、二日ある試験日も自由選択制で、判定はそれぞれの日程ごとに行われるため、推薦入試C方式を両日つまり二回受験する事も可能な方式でした。推薦入試C方式には、このような様々な受験者を集める仕組みがあり倍率が高くなったようです。

入試形態が多様化している昨今では、当然一つの入試方式の倍率だけを見て「狭き門」などと、大学の人気や難易度、学生の需要などの判断すべきではありません。一般入試を含めて全体で判断すべき所でしょう。しかし加計学園の獣医学部では、人が集まった推薦入試C方式の志願数に関しては広く報道されていた一方で、専願となる特別推薦入試の志願者数などの情報は非公開になっていたこともあり、ほとんど報道されていないようです。

そんな状況の中、特別推薦入試の合格発表に合せて岡山理科大学のサイトに受験者数などの情報が掲載されましたので、特別推薦入試の実態が少し見えてきました。

『2018年度入試結果』
http://www.ous.ac.jp/page.php?sec=ctg_6&jpml=nyuushi_kekka

獣医学科受験者数と獣医保健看護学科の受験者数を合せると15名で(志願者数は16名)、見事15人の方が合格され、専門学科・総合学科特別推薦入試では1名の方が受験し見事合格なされています。供に競争率は1.0倍となっています。獣医学科の特別推薦入試には四国の学生を優先的にとる四国入学枠選抜が含まれています。
 
 
一部の報道では既存の獣医学部の推薦入試と倍率を比較するようなものもありましたが、既存の獣医学部は専願のみですので、倍率の比較を行うのであれば岡山理科大獣医学部でも専願となる特別推薦入試と比較するべきだと言えるでしょう。
 
ただし岡山理科大学の特別推薦入試の募集人員は全学部合わせて298名程度(実際の受験者数281人)、専門学科・総合学科特別推薦入試は全学部合せて72名程度(実際の受験者数23人)となっており、実際の各学部の倍率などを比べにくい形になっています。さらに獣医学部では、獣医学科と獣医保健看護学科の両方で個別に特別推薦入試が行われているのですが、現時点ではまとめられた数字しか掲載されていませんので、このページの情報だけでは獣医学科の実態が掴みにくくなっています。

実際に獣医学部の獣医学科の特別推薦入試がどのような状況だったのかを考える上でポイントとなるのは、四国枠入試特待生として4名の方が合格されたと言う記載です。四国枠入試特待生は獣医学科に設けられた制度で”入学年次から6年次まで年間100万円の授業料の支払いを猶予する形で修学を支援する”というものです。募集要項には”四国枠の合格者の中から特別推薦入試は上位最大16名”が選ばれるとありますが、獣医保健看護学科と合せても15名しか合格者が出なかったことから『想定よりも、かなり四国の受験者が少なかった』という事は確かに言えるでしょう。

 

四国枠入試特待生は、この他に一般入試から最大4名が合格出来る事になっていますので、本年度は20人の四国枠入試特待生の枠(推薦16+一般4)に対して、最大でも40%の8名しか埋まらないという形になります。
 
 
岡山理科大学獣医学部は、四国の獣医師不足を解消するためという名目で土地や多額の補助金が投入されたという経緯がありますから、初年度から特待生として四国の受験生をさほど集められなかったという点は、今後大学側に何らかの対応策が求められていくことになるでしょう。いづれにしろ獣医学科一期生の課程が終わる6年後から、その教育成果が目に見える形になっていくでしょうから、入学される方は是非とも頑張って学んでいって貰いたいと思います。
 
 
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