【武道便所】訴えてくるトイレ

  by 千徒馬丁  Tags :  


我が国ニッポンの公衆便所が、駅のトイレが神社仏閣の御手洗いが飲食店のレストルームが学校の洗面所が、最近いろいろと訴えてくるのにはお気付きだろうか。

【トイレットペーパーの上は相談スペースです】

トイレの壁という壁、ドアというドア、窓という窓は、もはや掲示板である。
駅の掲示板が撤去の憂き目に遭い始めてから早21年、掲示する言葉はもはやなくなり精密機器や情報端末の中で短縮された言葉たちが紡がれていると思いきや、トイレに足を踏み入れると、そこかしこに掲示したい言葉が溢れ出ているではないか。

トイレットペーパーの上のスペースで度々見かけるDV相談窓口のお知らせ。
女子トイレの個室では当たり前のように見かけるが、男子トイレの個室事情はどうなっているのだろうか。

女性に対して書かれてある目線でDV相談窓口のお知らせを、男子トイレバージョンにすると以下になる。

    どうやらあなたのせいですな!!

暴力を与えると相手をとても悩ませたり、無気力にさせることがあります。
「もうどうなってもいい」と思わせるかもしれません。
暴力が起きたのはあなたに問題があります。
DVは犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害です。

男子トイレのトイレットペーパーの上にそんな言葉が貼られているかどうかはわからないが、女性がトイレの個室でDVについて自覚する確率が高いことだけは事実である。

【トイレは教訓スペースです】

なんでもない一言が、じ~んと胸にしみることがある。
人生の先輩が発した言葉に深さを感じる瞬間がある。
それをとうとう、トイレのテキストで噛みしめる時代がやってきた。

自分の言葉は自分に返ってくる。
「その言葉そっくりそのままお返しするわ」
「おまえに言われたないわ」
「アンタが言うな」
という状況のことであろう。
自分のことは棚の高い高いところに上げくさって、乱暴な言葉でひとを嫌な気分にさせないでおこう、と肝に銘じよう。

どんなに勉強が出来る賢い人間でも、けなされたりほめられたりしたことにいちいち反応するようでは馬鹿、という状況のことであろうか。
感情表現は小出しにし、それもあまり過激な演出はせず、ましてや動画投稿サイトなどにアップすることも避けたほうが賢明である、と心得よう。

「はーい、みんないっしょけんめいがんばったので、み~んないっとうしょうでーす!」
という状況のことだと思わるる。
勝ちか負けかで優劣をつける教育ではなく、そろそろ向き不向きでの適材適所評価にシフトしてはいかがだろうか、しかも幼稚園くらいから。小学校を卒業する頃には人生設計が完成する子供が続出するかもしれない、と脳裏に刻み込もう。

もはや読み物としてじっくりとトイレに籠らなければならぬ状況である。
ここが我慢のしどころであろうか。
悪い意味で使われていた言葉が良い意味に変化したりまた逆もありと、かように言葉は生モノなのである。言葉に耳を傾けることを怠れば言葉に傷つき、ひとつひとつの言葉を咀嚼すれば言葉に癒されもする。生モノの新鮮さゆえの効能であろう。

【鏡の横は重要事項!】

長らく日本は、安全と水はタダで手に入ってきた。
しかし平成の世は、それも危ういようだ。

トイレの鏡と鏡の間に、イラストをあしらってまで黒くハッキリとした文字で訴える、禁止事項「生水は飲まない!」
トイレで生水を飲もうとした人物が、誰かいたのか。
それほどまでに日本の水源は枯渇しているのだろうか。

    トイレが訴えてくることに、ニッポンの民よ、耳を傾けよ。

※全画像筆者撮影

サルコイドーシス(以下:サル)を患うこと早3年目。そろそろ人間になっているかと思いきや直近の経過観察でもまだサル。しつこいぞ、サル。いつまでだ、サル。 プロフィールのイラストは、入院中の暇つぶしに院内をウロチョロしていた時に知り合った職業が元美少女エロ漫画家の山田課長が、サルの病名普及のためペペペーと描いてくれました。 そんなわけでね、今日はよかったら名前だけでもおぼえて帰ってくださいね、特定疾患治療研究事業対象疾患『サルコイドーシス』略してサル、難病です☆

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