【育児】頑張らなくていい、と否定する前に。保育士がママになって気づいたこと。

  by yappi  Tags :  

妊娠・出産を経験する前の私は、保育士として日々悩み葛藤するお母さん達と関わりあいながら、いつも思っていることがあった。

(なんでそんなに頑張るのだろう?)

例えば、登園時ぐずる子の気持ちに寄り添うのも私たち保育士の仕事だから気にせず預けてしまえばいいし、帰園後の夕食作りや食べさせるのが大変ならば夕食の提供だってしている。多少お迎えが遅れても、寂しくならないようにする為に私たち保育士がいる。使えるサービスは使ってもっと楽したらいいのに。

(そんなに頑張らなくてもいいのに)

いつもどこかでその気持ちを持っていた。
そして、何度「そんなに頑張らなくていいんですよ。」と声をかけたことだろうか。

しかし、自分が妊娠・出産を経てその言葉は違かったと気づいた。

それは、お母さん達は「頑張りたいんだ。」ということ。
もしくは、頑張ってしまうものなんだ、ということ。
それは、大切なわが子を愛しているから。

愛情は計り知れない。
だから、こんなことも、あんなことも、してあげたい。
愛情が尽きない分、やってあげたいことも尽きなくて、だから頑張りたいんだ。頑張ってしまうんだ。
でも尽きない分頑張りすぎてしまって、時に疲れちゃうんだ。

「頑張らなくていい」は、一見優しい言葉だけれど、時に頑張りたい気持を否定してしまうことになるんだ、と気づいた。

だからこれから私が保育士として、もしちょっと疲れているお母さんに出会った時にはやみくもに「頑張らなくていいんですよ。」とは言わない。

「頑張りたいんですよね。でも、今日くらいはちょっと休んでも大丈夫ですよ。」

頑張りたい気持ちを尊重しながら寄り添える、そんな保育士に私はなりたいと思う。

山梨県出身。私大総合政策学部に在学中に保育士免許取得、卒業後3年間認可保育園にて働く。現在1児の母。得意分野は、海外旅行・保育・教育・育児など。