ネスレ日本が都内で開催した「ネスカフェ ドルチェ グスト ドロップ」の新発売とそれに伴う期間限定の未来カフェオープン記念イベントを取材した。
同社のドルチェ グストシリーズの最新作は「しずく」をイメージしたドロップ。
9月15日(火)発売で税抜き13704円。まずはその説明から聞いてみよう。
登壇したコーヒーシステムビジネス部の大谷謙介部長によると、「タッチパネルを採用したことにより一切の凹凸がないのが特徴」だという。
従来のコーヒーメーカーのように台所の隅に追いやられるのではなく、インテリアとしても部屋にマッチするデザイン重視の結果のようだ。
そして、原宿の同社カフェでは9月23日(水・祝)までの間、期間限定で未来カフェをオープンさせる。
その未来カフェの来店第1号にゲストとしてGACKTさんが登場。
その未来カフェの名にふさわしく、ドローンが飛んできて着陸。
ドロップを使用していれたてのコーヒーを提供し、文字通り第1号のお客となったGACKTさん。
囲み取材での一問一答は次の通り。
--「未来カフェ」体験者第1号となった感想は?
「多くの方に未来カフェを体験してもらって、未来がこんな感じになっていくのかなと感じてもらえればと思います」
--今回のイベントのコンセプトは未来でしたが、 GACKTさんが描く今後の活動の未来像は?
「1つは、世界というマーケットで自分が日本人として、どこまでできるのかってこと。今どうしても日本という小さな島国の中で、もがいているような気がしている。僕らがもっともっと外に出て、自分たちの文化を伝えていかなきゃいけない。これからの活動は世界のマーケットへ活動をしていければと思います。そして、若い世代がどんどん世界に飛び出してくれればと思うかな」
Pepperくんも登場し、ドロップとPepperとどちらがかわいいかとか、どちらを部屋に置きたいかという質問をGACKTさんに投げかけ完敗したPepperくん。
--ガンダムファンとしても知られるGACKTさんですが、まさにガンダムのような未来型のロボットpepper君と実際に話した感想は?
「どんどんこのような世の中になっていくのかな。人って頭に描いたモノが実現できる能力はあると思う。このような世界が普通になって、2-30年で凄まじく進化していくのかな」
「好きなんだよね!ロボットや未来を感じるもの、新しいもの。もっと5年後10年後に(このようなものが)一般家庭になるのはドキドキする。今はちょっといいかなと」
--5年前までコーヒーが苦手だったとか?
「コーヒーって大人の香りがするから苦手で、練習したがどうしてもおいしいと思うのがなかなかなかった。なぜおいしいと思わないのかを考えた。おいしいと思わなかった理由は簡単で“まずかったから”。要は、どんなものでも、おいしいと感じるようになるのって最初においしいって思ってから(だと思う)。
子供たちは好き嫌いが多い。子供達の好き嫌いは、親が無理やり直そうとする。けど、子供の舌は、大人よりもはるかに敏感で、子供が何かを嫌いなのは、おとな以上にそれがおいしくない、と思うから。一度おいしいものを食べさせてあげると急にころっとおいしいと思うことが多々あると思います。僕もその体験を何回かして、おいしいものを探すようになって、コーヒーにもこだわるようになった。
それから自分で入れるようになって、どんどんコーヒーがおいしいと思えるようになってきて、こだわるとコーヒーはおいしいと分かった。
で、そのうち、ネスレの高岡社長に会うようになって、コーヒーのこだわりとかいろいろな話を聞くようになって、コーヒーの世界がこんなに深いって知った。それから一緒に何かできるたらいいなって、縁があってこういう形で実現した。
僕がやっていく活動にネスレ日本が一緒にやりましょうとなったことは、本当にうれしい。新しいミュージシャンのあり方を少しみんなに示せたのではないかな」
--5年前までコーヒーを飲まなかったことが今のプロジェクトにつながっている?
「コーヒーが飲めなかったというよりも、僕の性格は、どんなことでもこだわってしまう。なんでも。嫌いなままではなく、どうやったら好きになるのかを徹底的に追求する。その追求する姿勢だったりだとかが、つながっているのかな。情報化社会なので、1つのことに対して、軽く触れて、知った気になってしまう。しかし、そうではなくて自分で本当に追求して、とことん追求してやりきるっていうことが(このプロジェクトに)つながった」
この日、ネスレ日本がGACKTさんと包括契約を締結したことが発表され、CMやMVへの出演、来年3月発売予定の新作アルバムの1曲を会員限定でフリーダウンロードできるキャンペーンの開催、来年3月から始まる全国ツアーへの協賛等の内容が公開された。
--ネスレ日本が活動をサポートしてくれることに関しては?
「今まではミュージシャンとして活動するためには、レコード会社に依存するしかないという考え方で凝り固まっていた。しかし、今はCDが売れない。
じゃあ何をアーティストは届けて、活動していくのか。別にレコード会社に依存しなくても、自分たちの表現をし、その表現を企業がサポートして、企業と共に大きなものを仕掛け、世界へ届けていくことができるっていうことを一つの例として、示している。これは一つの例です。今、音楽業界は縮小しているが、ミュージシャンが、もっと自分たちのやりたいことを追求しようってなれば、今後サポートしてくれる企業が、どんどん出てくるのではないかなと思うし、企業もそうあってほしいと思う。
そして今、縮小しているレコード会社も負けないように、あたらしい何かを見つけて、どんどん音楽の文化を創るサポートをやってもらいたい」
発表会終了後、記者は実際にドロップでいれたコーヒーを飲んでみた。
たしかにタッチパネルで直感的に触るだけで、数十秒で出来上がり。
カプセルはコーヒーだけではなく、抹茶ラテやティーラテも用意されている。
最大15気圧の圧力でいれたコーヒーはきめ細やかな泡と、豊かな香りがたつ。
写真はコーヒーとミルクそれぞれのカプセルを連続して抽出しカップの中でブレンドしたものだが、個人のし好で別れるだけに、それぞれの抽出度合いを調節できるのも魅力の一つだろう。
まずは9月23日までネスカフェ原宿で開催されている未来カフェで無料体験できるので、そこで試飲するのがいい手だろう。
一般体験は11時から18時まで、18時から21時は通常のカフェ営業となる。
ただし、9月19日(土)のみ、貸切のため営業はしないとのこと。
最後に未来カフェのポイントについて囲み取材で語ったGACKTさん。
「とにかく未来カフェを体験してもらってこれから未来がどのようになっていくのかをコーヒーのおいしさも含めて、まずトライしてほしい。
味はネットでは、伝わらないものなので、自分で足を運んで自分の舌で、感じてほしい。それが一番だと思います」
※写真はすべて記者撮影