コスプレ社員が大奮闘!『コンテンツ東京2015』東京ビッグサイト

  by 古川 智規  Tags :  

東京ビッグサイトで開催中の「コンテンツ東京2015」を取材した。
同時開催の東京国際ブックフェアと国際電子出版EXPOは7月3日および4日は一般入場可能だが、コンテンツ東京は業界関係者向けの商談展示会のため、一般入場はできない。
個人や団体のクリエーターやプロダクション、様々なコンテンツが一堂に会する同展示会の一部を紹介する。

何やら楽しそうに遊んでいるように見える彼女。本当に遊んでいるのである。
足もとの丸い台に乗って、仮想空間の中でゲームをしている。

何を見ているのかというと、この画面。体重移動でバランスを取ってうまく進む単純なゲームだが、昔このようなアーケードゲームが温泉街にあったような気がする。

コンバートコミュニケーションズはこのようなゲームコンテンツも製作するのだが、写真で見えるレンガや柱等の建材を製作する。この建材、実はすべて紙でできている。紙製でありながら防炎認定を受けているので、狭い制限のある空間に自由に建造物を設置することができる。
その名はダンボールではなく、「ダンボード」。驚くべきはさわると本物の石やレンガのような手触りなのだ。もちろん、そのような吹き付けを施してあるのだが、このこだわりようが日本のコンテンツらしい。
狭い店舗にレンガ積みの建造物があれば、それは「紙」なのかもしれない。

この写真、グリーンバックでコスプレイヤーさんの撮影会を行っているわけではない。レスパスビジョンの映像技術で極端に端折ると「動くプリクラ」とでも言おうか。彼女は同社の社員だという。ちょっと撮影に照れがあるのはそのためか。

芸能人の写真は撮影用に化粧を施したうえで、さらに「盛る」ことが常識になっている。最近のプリクラやスマホアプリでも美白効果や、目を大きくする等、比較的簡単に「盛る」ことができる。
ところが、動画となるとそうもいかない。しかし、業務用となれば話は別で、写真だけではなく動画においても「盛る」ことができる。その技術をデモンストレーションしていた。
普段見ているアイドルのPV動画は盛られているのかもしれない。

それでは、せっかくですから「プロ級」を呼びましょう。という事になり。プロ級登場。実はプロのモデルではなく、あくまでもプロ級。彼女も同社の社員だった。
この出で立ちと撮影慣れしている表情からわかる通り、彼女は会社員兼業のコスプレイヤーさんだ。

プロ級と一緒なら照れも和らぐだろうと、一緒に撮影。この衣装すべてがプロ級さんの私物だというから恐れ入る。趣味がどこでどう役に立つかわからない世の中だ。
同社によると、動画プリクラそのものは、実用化されているとのことなので、業務用の技術が一般用途に転用された形だ。

会場にはあの有名な人物(ウォーリー)を探すコーナーもあった。

これだけ大きな会場を歩いていれば、たいてい知っているコンパニオンから声がかかるものだが、いたいた。
いつも撮影に応じてくれる居石ゆうかさん。
このあたりは外国のキャラクターが集まったブースが並ぶ。さっそく担当者に取材のために取り次いでもらう。

韓国のお化けのような(SPOOKY)子どもたち(KIDS)ということで、SPOOKIZというキャラクターが登場する3Dアニメ。
韓国ではすでに放送されているようだが、日本でも放映を目指す。
そもそもがセリフなしのドタバタ劇なので、翻訳の必要はないという。記者が見たところ、若干アメリカチックなキャラクターだがセリフがないので見ていて面白い。
日本で放送される日は近いか。

台湾のブースも盛況だ。
立ち寄った女性陣が口々に「かわいい!」と言いながら見ていた。

キャラクターブランドの「謳彼兎」(OBtuz)。通訳が不在でまさかの英語での取材となったが、記者のつたない英語解釈によると、オリジナルのアニメキャラクターでスマホゲーム等のコンテンツを展開しているということだった。
外国勢は日本のアニメコンテンツ界に何とかして食い込もうと努力している。

完成度の高い日本のサブカルチャーに爪痕を残すのは容易ならざることだろう。追われる立場のメイドインジャパンは他国の追随を許すまいと、さらに高い次元を追い求める。
こうして日本のサブカルチャーは世界を席巻していくことになる。いい意味での更なる相乗効果に期待したい。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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