東京で幼児の間にアタマジラミの感染が広がる

  by 松沢直樹  Tags :  

東京都の報告によると、アタマジラミに感染する児童や幼児が増えていることがわかりました。
アタマジラミとは、髪の毛にしがみつく形で寄生する体長1~3ミリの昆虫です。人の頭に寄生し、血液を吸って増殖しますが、感染すると、非常に強いかゆみを引き起こし、皮膚の発赤やフケなどの症状を伴うことがよく知られています。

非常に強い力でしがみつくため、洗髪では駆除できません。(卵も粘着力があり、洗髪では駆除できません)また、1か月ほどで寿命を終えるものの、100個程度の卵を産むため、発見次第、殺虫剤や専用の櫛を使って駆除します。

タオルや帽子を共有したり、頭と頭を接触すると感染が起きますが、特にこういった機会が多い幼稚園や小学校などでは、感染が広がりやすいことが指摘されていました。東京都の統計によると、2014年度の相談件数は1602件で、12年度の815件という数字を見れば、感染拡大が起こっていることがよく理解できます。

アタマジラミの感染拡大が広がった理由についてはよくわかっていません。推測される理由として、かゆみが起こることがほとんで、それ以上の健康被害が起きにくいことから、放置されやすくなることが指摘されています。

専門医らは、お子さんが頭のかゆみを訴えたときは、できるだけ早く皮膚科専門医を受診させることが重要だと指摘しています。同時に、保護者の方が、お子さんの頭髪をチェックし、タオルや帽子を共有しないように指導することも重要だとしています。

夏に向かうこの時期、屋外での活動が盛んになりますから、お子さん同士が接触して、アタマジラミに感染する機会が増える可能性が理解できます。
保護者の方は、できるだけチェックしてあげて、感染から守る体制を用意してあげたいですね。

※写真はイメージ 足成より http://www.ashinari.com/2009/11/30-030925.php

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長