『ホリプロスカウトキャラバン』といえば、大手芸能事務所ホリプロが定期的に行っている全国規模のアイドルオーディション。
出身者は女優として活躍している綾瀬はるかさんや石原さとみさん、バラエティに引っ張りだこの小島瑠璃子さんなど、そうそうたるメンバーがいる。
そんな中で、デビュー後、自身をモデルにしたアニメが製作されるなど、活躍が期待されながら、わずか一年半で引退してしまった伝説のアイドルがいる。それが1989年のホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリに輝いた田中陽子さんだ。
※アイドル歌手として、シングル3枚、アルバム1枚をリリースした
そんな田中さんが、引退から23年ぶりに公の場に姿を現した。
今回田中さんが出演したのは、1990年代に活動したアイドルグループMelodyのメンバー田中有紀美さんが主催するイベント『田中珈琲店ミーティング3』。
6月5日に下北沢の風知空知行われたこのトークイベントに参加した。
19時30分、イベントスタート。田中有紀美さんの呼び込みによって登場した田中陽子さんを見て驚いた。
23年前とほとんど変わっていない。可愛らしい姿がそこにあった。
トークはまず、二人の出会いから。元々有紀美さんは陽子さんのファンで、Melodyとしてデビューした後、陽子さんと出会い、そこから交流が続いているという。
前半は、当時の陽子さんの映像を見ながら、トーク。
25年前の映像の中にいる人が、今目の前にいてそれにコメントしているという不思議な感覚。よくわからないが、長いことアイドルヲタクをやっていてよかったと思った瞬間だった。
後半は、客席からの質問コーナー。
アイドル時代のことについての質問に丁寧に答えていく。
そして、引退の時の話にも触れる。
実は陽子さんの引退が突然だったこともあり、当時いろいろな憶測が駆け巡った。しかしそれはいずれもまったくのうわさにすぎなかったとのこと。
現在は、芸能関係の裏方に回っており、今後も顔を出すことはないだろうと話していた。
最後は、陽子さんが客席をまわり、集まったファンの人たちと握手。
本人の生真面目な性格を感じさせる、いいイベントだった。
あの日、私たちの前から突然いなくなってしまった一人の少女と、20数年の時を経てまたこうして再会できる日が来るとは、夢にも思わなかった。
本当に素敵な時間だった。
※トップ画像は田中有紀美公式ブログより転載 http://ameblo.jp/tanaka-yukimi/entry-12035525578.html