今時のローティーンファッション誌はこうだ!『ピチレモン・リニューアル発売記念イベント』

  by 古川 智規  Tags :  

ローティーン向けファッション雑誌「ピチレモン」のリニューアルについては以前にコラボ商品発売の記事(拙稿 http://getnews.jp/archives/973451 参照)で紹介したが、その発売記念イベントが東京都渋谷区で行われたので取材した。

イベントそのものは、ピチレモン7月号予約購入者が、専属モデル3名が行う握手会とチェキ撮影会に参加できるというものなのだが、それに先立って報道関係者向けに会見が行われた。

編集長が誌面刷新の主旨を説明し、フォトセッションとなった。
やはり、最近の女の子は少しでも大人になりたいという願望が強く、ハイティーン向けの雑誌を読む傾向にあるという。
このままでは雑誌の方が読者に置いて行かれるという危機感も見え隠れする。

フォトセッションで登場する専属モデル3名の囲み取材の模様の前に、最近の10代の女の子がどんな雑誌を読んでいるのか、興味がないわけではない。ほんの少しだけ、発売直後の誌面を紹介しよう。

ファッション誌らしく、専属モデルのことを「ピチモ」というらしいが、彼女たちの紹介から誌面はスタートする。

ファッションといえば服だけではない。そろそろネイルにも興味を持ち始めるお年頃。基本中の基本を誌面でレクチャー。

今も昔も男女向けを問わず、ティーン雑誌には恋愛関係の記事は欠かせない。ローティーン向けなので、さすがに過激な内容ではないが、中高生の清く正しい恋愛はいつの時代も雑誌のハウツー記事から始まるものだ。

「今より3歳オトナになるっ」をコンセプトにリニューアルした誌面なので、彼女らの感想は一様に「大人っぽくなった」というものだった。

左側のりったんこと関根莉子さん(高2)は、「親近感を大事にしてきたけど、これからは憧れの存在になりたい。」

中央のはるんこと福原遥さん(高2)は、「大きさが変わって、写真もドアップになって、自分でも大人になったようでうれしい。」
表紙を飾る「まいんちゃん」も今は高校2年生だ。

右側のモカこと上白石萌歌さん(高1)は、「レイアウトが大人っぽくなったし、大きくて読みやすい。付録がブランドになってうれしい。」
今も昔も雑誌の付録は楽しみの一つだが、「今までは文房具とか学校で使えるものが多かったのが、よりファッション的なものになってうれしい。」と上白石さん。
今月の付録は「セシルマクビーのフリルつけえり」ということで、3人が身に着けているものがそうだ。

みな一様に「早く大人になりたい!自由でお金にも困らないし、高校生はテストがある!」とのことだったが、女性記者から「大人になると子供に戻りたいと思うものなんですよ!」と鋭い突っ込みが入って一同笑いの渦に。

フォトセッション、囲み取材が終わると、いよいよ読者との交流イベントだ。
1番に並んだ高校3年生の、つばささんが満を持して入場してきた。

ちょっと話を聞いてみた。
つばささんは、大の関根さんのファンで、中学2年生の時からピチレモンを買っているという。
関根さんがピチモをしているから買うのをやめられないと、うれしそう。

何度も読者サービスのイベントには来場しているそうで、「ファンサービスがとてもいいので、ずっとファンでいたい」と記者に色紙を見せてくれた。

同イベントは当初、女性限定で先着予約した100名だけで行われるはずだったが、広報担当者の話では「電話予約で200名になってしまったので、ピチモにも頑張ってもらって、売り切れるまで当日購入者も参加可能ということにしました。」と顔もほころぶ。
なかなか「男子」や「おじさま」には、垣間見ようにも見えない世界だが、10代の女の子も大人に負けじと精一杯背伸びをしている様子が伝わってくるイベント取材であった。

※写真はすべて記者撮影
 ピチレモン紙面の一部は発行所の許諾を得て掲載
 (c)株式会社学研教育出版
 (c)ピチレモン7月号

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