和歌山県紀の川市で、小学5年生の男児が殺害される事件が起きました。
事件の凶器として殺傷能力が高いとされるククリナイフが使われたことで、警察関係者は衝撃を受けているようです。
ククリナイフとは、もともとインドやネパールの山岳民族が狩りのために利用していたナイフといわれています。
定かではありませんが、第二次世界大戦時にスイス軍に雇われたチベット兵がククリナイフを装備し、国境を越えてスイスに侵入しようとしたドイツ兵をあっというまに制圧したと言われています。それくらい殺傷能力が高いナイフなんですね。
警察庁の調査によると、ククリナイフをはじめ、殺傷能力が高いとされている刃物を販売している店舗は全国で15000あるとのこと。
もっとも、これは実店舗なのでネット販売を含めると、さらに多くなることは間違いありません。
殺傷能力が高いといっても、現行法ではこれらのナイフは、包丁などと同じ扱いになります。
そのため、単純所持を禁止することができません。
今回の事件で、被害者の命を奪ったことを考えれば、相応の規制が必要だと思います。ですが、単純所持だけで逮捕されるような法規制の強化を行うことは警察の解釈次第で、悪意無くナイフを所持している人を無作為に逮捕できる可能性がでてきます。
事件のあとだけに、ナイフが悪用されることは考え無ければなりません。同時に、警察権の濫用につながったり、警察官の主観で市民を逮捕できる状態にならないよう、慎重に対応策を検討する必要がありそうです。
※写真は警察庁トップページより引用