2011年10月3日、多くの大学4年生が、内定式を迎えました。今年の就職戦線も一区切りついたことになります。希望の企業から内定をもらった人、納得がいかない結果に終わった人、決まらずに継続する人や、中には就職浪人する人もいると思いますが、さて、次は2013年卒、現在大学3年生の皆さんの就活が本格化する番です。近年は就活の早期化が進んでいますので、中には既にインターンシップに参加したり、面接やエントリーシートの訓練をはじめている学生さんも多いんじゃないでしょうか。
そんな中で、「正直、どうしていいか全く分からないよー」とお嘆きのアナタのために、これだけは避けるべきな失敗例を5つご紹介しましょう。
■ダメな自己分析:自分を見すぎて会社を見ない
何が得意なのか、何をしたいのか、どのように自分を表現すべきかを考える「自己分析」は、自らのキャリアを考える上で確かに大切です。しかし自己分析にハマりすぎてしまうと、それだけでかなりの時間を取られてしまい、様々な企業を見る機会を奪われてしまいます。このような学生は「自分はこんな人間」「こんなことがしたい」という確固たる自己を持っている一方で、受ける企業は大手マスコミなどの一部の人気企業ばかり。必然的に高倍率の中で戦うことになってしまうわけです。
■ダメな企業選び:知っている企業にばかり目がいく
多くの学生は、自分が知っているかどうかで企業を選ぶ傾向があります。つまりBtoCの企業、あるいは広告を沢山出している企業です。確かに聞いたことがある企業ならば馴染みがありますし、安心感もあるので選考に参加したくなる気持ちも分かりますが、多くの場合、企業イメージは広告戦略の中で作られたもの。革新的だとかアットホームだとか、そんなものは大抵幻想であることを忘れてはいけません。うまく入社できたとしても理想と現実のギャップに驚く事になりますよ。
■ダメな自己PR:変なキャッチコピーをつけてしまう
自分のことを分かりやすく、インパクト強く面接官に伝えたい…と思うあまりに多くの学生がハマってしまうのが、自らにキャッチコピーをつけてしまうことです。「私は納豆です」「鳩です」「メロンです」などなど自分では上手いこと言ったと思うかもしれませんが、面接官は、散々学生たちの自称キャッチコピーを聞かされており、心の中では「はいはい、粘り強いんでしょ」とろくに聞いていません。
■ダメな選考:1社ずつ丁寧に受けすぎる
丁寧で真面目な学生が陥りがちなのが、1社1社を大切に受けるあまり、結果的にわずかな企業の選考にしか参加できなくなってしまうパターンです。大学生の就活期間のピークは、おおよそ半年程度しかありません。そのような中で本当に入りたい1社を探し、受け、落ちたら次を探す、というペースで進めていると、結果として2,3社受けた時点でタイムオーバーになってしまいます。新卒選考の倍率は低くても数十倍、高いと数万倍に及ぶこともあり、数社受けた程度では、余程の人でも内定は得るのは難しいでしょう。
■ダメな内定:滑り止めのつもりで受けた会社に入社
接客業や飲食業などの倍率の低い業界の内定を「滑り止め」として貰っておこうとする学生がいます。一見リスクヘッジに見えるこの行為ですが、しかし、就職活動は、辛く長い道のり。途中で心折れてしまい、「もう、ここでいいや」と結局滑り止めのつもりだった会社で妥協してしまうケースが多いのです。”結果オーライ”になる場合の多い大学受験の滑り止めと違って、入社する企業によって業務内容も将来も待遇も全く変わってしまう企業の滑り止め選定には慎重になるべきです。
これら5つの失敗しやすいパターンを知ることで、避けられる不幸も多いと思いますよー。いよいよ就活がはじまるという大学3年生のみなさん、ぜひ自分に合う企業と出会って、素敵な会社員になってくださいね。
著者ブログ(http://d.hatena.ne.jp/shanaineet/)